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大切な幼馴染(友達)だから…
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あの病院での出来事の日からもう2週間が経とうとしていた。
僕はまだ俊に病気の事は愚か寿命の事も言えていなかった。
頭では言った方がいいって事もわかってる。
でも、僕の大切な幼馴染だから。
悲しませたくないから。
そんな事を言ったら
“言ってもらえなかった方が一番悲しい”
って言うんだろうな…
僕が死んでからその事実は伝わるのかな?
それはきっとだめな気がする。
大切ならばちゃんと言わないといけない。
でもその勇気が出ないでもう2週間…
俊も何かを感じ取ってるんだと思う。
それでも聞いてこないのは俊の優しさ。
僕はそれに甘えてばかりだな…
だめだよね。いい加減自分から言い出さないと…
“俊、大切な話があるの。これから僕の部屋に来れない?”
“わかった。すぐに行く”
その返事が来て数分後
お母さんの声と俊の声が聞こえた。
「おばさんねこれからお買い物行かないといけないんだけど永遠の事任せていいかしら?」
「大丈夫ですよ」
「よかったわ。お茶とかは適当にしといてね〜
それじゃ行ってきまーす」
「わかりました。行ってらっしゃい」
階段を登る足音が聞こえてきた。
コンコン
「永遠ー来たぞ」
「うん。入って」
今日僕は話す決意をした。
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