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水瀬 恭弥の心情
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………………………
僕…煌くんのことが好き
ずっと煌くんと一緒にいたい
「煌くん…好きだよ」
「俺もだよ恭弥…」
お互いに抱きしめ合う
とても心地良かった
あぁ…この幸せはずっと続くと思っていた
……………………………
僕は目覚ましが鳴るとともに目を覚ます
またあの夢だ…
もう手に入れることのできない幸せ…
……………僕を苦しめる夢……。
あの時のことはもう忘れたい…
彼の存在もこの記憶から消したい
あれから数年経ったのに忘れられない
あの頃の僕は純粋で何も知らなかった
ずっと一緒にいたいと思ってたけど
親から無理やり連れ戻された
何も言えずに彼と別れてしまった
後悔した…あの時想いを伝えれば良かった…
手紙を送ろうにも住所を知らないし電話もわからない
急にいなくなったから
きっと裏切られたと思っているに違いない
中学は都会の有名な学校へと通った
そしてα、β、Ωの検査をする日が来る
この時から僕の人生は変わってしまったんだ…
検査の結果はΩだった…
αしか生まれない優秀な名家からΩが出ることは許されなかった
僕は散々と父親に罵倒され暴力を受けた
母親からも蔑まれ無視される
Ωになりたくてなったわけじゃないのに……
僕は悲しくて悔しくて泣きまくった
死にたくてたまらない……
僕を助けてくれる唯一の存在はお祖母様だけだった
お祖母様と電話をしている時が心の救いだった
僕がΩだとしても変わらず接してくれた
Ωというのは水瀬家だけの秘密だ
Ωだとバレぬように薬を大量に飲まされ隠し通した
僕はもともと身体が弱くて薬の飲み過ぎで体調は最悪な状態だった…
常に視界はグラグラと揺れていて
身体は熱をもって頭も痛い…
ある日僕の心の支えだったお祖母様は亡くなった…絶望しかなかった
久しぶりに見たお祖母様の顔はやつれてあの美しい顔の面影がない
僕は1日中泣いた
……………………
こっちの方に帰ってくるのは久しぶりだな…
みんな元気にしてるのかな…
葬式が終わって少しだけ空き時間があったので周りを探検してみる
よく遊んでいた遊び場は壊されて人の家が建っていた
もうあの時には戻れないと実感させられる
ますます悲しくなった
すると向こうの方から聞き覚えのある声が聞こえた
そっちの方へ気になり様子を見に行くと
遊び場に行くときによく通った路地裏の所に煌と夏樹がいた
2人は何かを話し込んでいるように見える
僕は目を見開いて驚く
鼓動が高鳴る
嬉しくてたまらなかった
久しぶりに見た煌は凄く大人びていてますます色気がついていて、
夏樹は変わらず綺麗な姿だった
話がしたいと思い僕は近づこうとして、途中で立ち止まる
「!?」
驚きを隠せなかった
顔が赤くなり身体が火照ってくる
見てはいけないものを見てしまった
2人は激しくキスをしお互いの股間を弄り合っていた
そして激しくセックスをし始めたのだ
僕はすぐにその場を立ち去った
ショックが大きい
何が起きていたのか混乱してもうわからなかった…頭がガンガンする
気持ち悪い…吐きそうだ…
嗚咽が止まらなかった…
僕は悲しくて泣きじゃくる
さすがの世間知らずの自分でもこの頃はそういう行為を多少は知っていた
まさか2人がその性行為してるとは思わなかった
僕にはもう何も残ってない…
死んでしまいたい気持ちになった。
……………
お祖母様の葬式が終わり
あれから数日が経ち、家へと帰ってきた
僕はショックが大き過ぎてずっとぼーっとしていた
そしてある日事件が起こる
毎日欠かせなく飲んでいた薬を
飲むのを忘れて学校に行ってしまったのだ
放課後
教室に1人残りあの時のことを考えた
悲しくなるだけだった
考えるのも疲れてぼーっとしていると
急に身体が熱くなってくる
「っ!?」
しまった!発情期だぁ
薬持ってきてない!?どうしよ
まずいよ………。
僕はパニックになる
とりあえずトイレへと逃げ込もうと急いだ
「水瀬くん?どうしたの具合悪いの?」
背後から心配そうにする声が聞こえてくる
最悪な自体が起きてしまった
クラスメイトにこのだらしない淫らな姿を見られてしまったのだ
しかも彼はαだった
「っ!?なんだこの匂い!?お前Ωだってのか!?はぁ…っ俺どうにかなりそうだよ」
すると彼は理性をすぐに失った
普段優しい彼は豹変した
急に僕を机の上に押さえつけ
組敷いてきた
服を無理やり脱がされる…
「はぁ…はぁ…水瀬く…んっ」
彼はラットを起こしていた
ズボンからもわかるくらい彼処がたっている
αがラットを起こすと誰も止められなかった
「やだ…やめて!
離してっ…お願いっふぅっんっ…だめっ!
絶対にお互い後悔する…よ!お願いだからやめてっ…」
服が擦れてあちこち感じてしまう…頭の中がぐちゃぐちゃになった
口からは甘い吐息が漏れてしまう
精一杯の抵抗をするが
Ωの本能なのか身体をくねらせαを誘うような仕草をしてしまう
あそこからはとろとろと蜜が垂れ、ズボンにも滲んできた
汗もびっちゃりして、両胸の突起もとがり彼処もたっていた
自分の意志とは関係ない
違う!!こんなの僕じゃない!嫌だ!
これはまるで獣
お願いだから理性を失わないで!
もう遅かった
お互いに理性を失い貪るようにセックスした
何度も彼処を突かれた
身体中舐め回され扱かれた
キスもした
いつも物静かな彼も獣化していた
これがαなのか…そして僕はΩ…
性行為の夢中で気づくのが遅れた
そして首筋に痛みを感じる
「っ!!!えっ!?」
俺は驚いてばっと
焦って首筋を確認すると血が出ている
そしてそこには歯型が付いていた
「はっ俺そんなつもりはなくて…
ご…ごめんっ!!!」
お互いに理性を取り戻した時には遅かった
彼に番にされてしまったのだ
顔面蒼白になる
どうしよう……もう終わりだ……。
絶望しかなかった
親になんて言えばいいんだ…
「どうしよう…俺」
彼の顔も真っ青になって焦っていた
中学2年生で僕らは番になった
まだ若すぎた
お互い荷が重かった
これから起こることに不安でしかなかった……
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