アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
- 暗闇の中へ -
-
_ 僕の名前は " 夜桜 奏 ( ヨザクラ カナデ ) " 。普通の男子高校生であるが、実の親二人を幼い時に亡くしている。片方は病気、もう片方は後追いだった。そんな中、近所の実の親と中の良かった人が僕を引き取ってくれた。 " 可哀想だから " という理由であったが、高校入学まで育ててくれた。けれど、もう高校生なんだし自分で生きていけるという事で家から追い出された。" 頑張って " と言われて。
でも家なんてどこにもなく、手続きの仕方もわからず、お金も足らずで見つけたのは古びた空き家だった。数ヶ月かけて綺麗に掃除し、内装だけであれば普通に暮らせる程。その空き家は前から強盗や殺人、空き巣などで事件の多い家だったらしい。でも僕はそんなのも知らずに暮らしていた。やっと居場所を見つけた、と。
_ 何もなく数ヶ月経ったある日。僕は事故にあった。重症だったらしい。僕はそれからまた数ヶ月後に退院し、あの空き家に戻った。
_ そしてまた、普通の平凡な毎日が来ると思っていた。
- - - - - * - - - - -
「学校終わった...、早く家に帰って勉強しなきゃ...、そろそろテスト近いし、頑張らないと...、」
そんなことを呟きながらの帰宅。すると家の中には見知らぬ男性が呑気に家の中にいた。見覚えない人であり、きょとんとするも用があったのかと近づき問いかける。
「僕に何かご用で...?......、っ、や、だ......!」
相手は黒マスクにサングラスで顔など一切見えなかった。そんなことを考えていたら、いつの間にかハンカチに染み込ませていたのであろう薬で眠ってしまう。抵抗しても力は抜けていくばかりで、かくんっと膝が折れ、相手側へと倒れこむ。
「...やっと、俺のとこに来てくれる」
小さく呟かれた言葉など奏には一切届いていない。そんな中、近くに停めてあった車に奏のものを全て積み、何処か遠くの自分の家へと連れて行かれたのであった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
2 / 8