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媚薬の効果 …2
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「アルフレッド様」
そう言って側に寄ろうとした部屋の従事を、アルフレッドは目線で止めた。
「明日の朝まで、この部屋に誰も入れるな」
「ですが……」
従事が心配そうにルシエルを見るのですら、今は嫉妬で狂いそうだった。
「何かあれば呼ぶ。帰還の挨拶も明日にする。……行け」
「……かしこまりました」
そうして従事と侍女が全員出て行ったのを見届けてから、ルシエルを奥の寝室へと運び込んだ。
アルフレッドは、壊れ物を扱う様にルシエルをベッドへと下ろす。
「ここ……はっ?」
「私の部屋だ。……今から、薬を抜こう」
「……薬をぬく?」
ボンヤリとしたルシエルの目がアルフレッドを捉える。
「そうだ。その媚薬の効果を薄めるには、性欲を満たすしかない」
「性欲……満たす……」
「あぁ。……何度かイけば、すぐに媚薬の効果は薄れるだろう」
アルフレッドの言った意味を理解したルシエルは、困ったようにアルフレッドを見上げた。
「う、ん。……い、イきたくて……つら、い」
「あぁ。全部……媚薬のせいだ」
「ご、こめん、なさっ……こんな、僕、こんな……っっ」
「だから、媚薬のせいだから、ルシエルが謝る必要はないよ。それに、どんなルシエルでも可愛いし、お相手出来る私は役得だよ」
アルフレッドはそう言って、優しく啄ばむようにしてルシエルにキスを落とした。
「っ……ふ。……んんぅ」
最初、戸惑う様に口付けを受けていたルシエルだったが、待ち望んだ愛しい人の唇に次第に心が解されて、すぐに自分から求める様にアルフレッドへと唇を押し付けた。
すぐにキスは深いものへと変わる。
のしかかるアルフレッドに、ルシエルは無意識に腰を擦り付けた。
張り詰めたルシエルの中心がアルフレッドに触れた時、ソレはあっけなく弾けた。
あそこがアルフレッドに触れたという感覚だけで、絶頂へと登り詰めだのだ。
「は、……やっ!んっ、あ!あ!あ!」
長く我慢していたそれは、下着の中に大量の白濁をこぼす。
ビクビクと跳ねるルシエルの髪を、アルフレッドが優しく梳いた。
「イった?……今までずっと我慢していたんだな」
「う、うん。……ごめ……っ」
涙目のルシエルを、アルフレッドは心底可愛いと思った。
恐らく、イーサンに何かしら快感をもたらすような事をされたのであろうが、それを今まで必死に我慢していたのだ。
本来なら薬を盛られた状態で我慢するのは辛いであろうに、ルシエルはその誘惑に必死に戦っていた訳である。
「いや、薬のせいだ。自分を責めるな。それに、言ったろ?私的には役得でしかないよ」
「っ。……アルぅ」
ルシエルは目の前のアルフレッドに甘える事しか出来ない。
時折何かを我慢する様に眉根を寄せるが、甘くて優しいアルフレッドにルシエルは子供のように縋った。
イーサンにどの様に触れられたのか、どんなキスをされたのか。
アルフレッドは気になって仕方がなかった。
と同時に、過去どんな女に対しても、こんな風に考え嫉妬した事はなかったと思い至る。
ルシエルは特別だと、アルフレッドは改めて思い知った。
視線の一つすら、誰にも渡したくない。
そんな想いで、両手でルシエルの頬を包んで、必死にその唇へと自分の想いを注いだ。
今はイーサンの事など考えまいと決めて、ルシエルの事だけを見つめて、キスを送る。
ルシエルはそのキスを嬉しそうに受け入れた。
「ん、ん。……アルぅ……会いたかった、よぅ」
「私も、だ」
キスをしながら、アルフレッドが洋服を脱がそうと手をかけた時、ハッとなったルシエルはその手を必死に止めた。
「あ!ま、待っ!……先にお風呂、行か、せて」
先程イったせいで下着の中が気持ち悪く、それが気になって仕方がなかった。
なにより、それを見られるのが恥ずかしかった。
ルシエルの状態を察したアルフレッドは、ゆっくりと身体を起こした。
「じゃあ、隣の浴室を使おう。新しい湯が張られているはずだ」
アルフレッドがルシエルを抱えて、寝室の隣に設置されている浴室へと連れて来た。
「あ、あの……一人で……できるから」
脱衣所でルシエルの服を脱がそうとしたアルフレッドを、ルシエルは顔を赤くして止める。
汚した下着を見られるのが恥ずかしかったからだ。
「ん?遠慮するな」
「違っ……その、恥ずかしいから、見られたく、なくて」
モジモジと恥じるルシエルの意図を察したアルフレッドが、ゆっくりとルシエルを下ろす。
震えながらも、ルシエルは自分の足で何とか身体を支えた。
「ん。そうか。……私は気にしないが?」
「あり、がと……でも、僕が、気になる、から。一人で、行かせて?」
「……分かった。じゃあ、何かあったらすぐに呼ぶように。あと、風呂から上がったら、気付けになる薬を用意させよう。ぼんやりした頭がスッキリするはずだ」
「うん。ありがと」
しっかり頷くルシエルに、アルフレッドはキスを一つ落として、未練を残しながらも浴室を後にした。
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