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Chapter9〜愛しの君は○○○で!?《秦side》
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ートン、トン、トン
エプロン姿のユウがオレに背を向けてリズムよく野菜を刻んでいる。
今さっき出会ったばかりの人の家に上がりこむなんて…
しかも、無理矢理連れ込まれたわけでもなく、自分から誘いに乗るって…
『あ、あの、もしよかったら僕の家でお昼一緒に食べませんかっ??』
顔を赤くして俯く君に釘付けで、一瞬とまどってしまった。
でも、君が顔を上げて口を開いたとき、オレは何か運命的なものを感じた。
気味悪がられてもいい。『男だから』と偏見してしまう奴がそこまで見惚れたんだ。
もう少し、キミと繋がってもいいかな…?
「シンー!食事の用意、おわったよー!こっち来て、食べよっ!!」
あ、その顔。
無意識なんだろうけど、ユウの笑顔は花が開いたように明るくて、新鮮で、、、。
オレみたいな、人から心を閉ざしたようなやつまで、引き寄せちゃうんだよ?
「…あっ!ごめんごめん、ボーッとしてた。今行く。」
ソファから立ち上がり、ユウの方へ歩いていく。
ダイニングテーブルには、色とりどりの野菜がたくさん使われたオシャレなサラダと、ペペロンチーノっぽいパスタが並べられていた。
「すっげ、、綺麗。嫁にしたい。」
「うぇええっ!? は、恥ずかしいよぉ…//」
コウとかなら、なに本気にしてんだよって引くんだろうけど、ユウがいうとそういう気持ちにならなくて。
というか逆に…
「か、わいい…///」
「ふぇっ!?」
なんだ、ふぇっ!?、って。可愛すぎか。
ギュッ
「ちょ、、、シン!? なにしてっ…」
言葉よりも先にオレの体は動いていた。
目の前のユウをがっちりホールドしてるし…
急いで手を離す。
「ご、ごめん!// つい、、、ね?」
「あ、、あー!つい、か!あるある!そゆことよくあるよね!///」
…ねぇだろ。笑笑
まー、コイツなりに庇ってくれてんのかな?
でもさ、そういう奴ほど溺れさせたいじゃん?
だから…
「シン…?どうしたの、って、、んっ!?ちょっ!やぁ、舌はいって…んふぁっ//」
オレはユウにディープキスをかましてやった。
「んー、ちゅっ!
いやあ、ユウがかわいいからさぁ笑 いいだろ?キスくらい減るもんじゃねーし、、、って、お前っ!?」
床にポタポタと大量の雫がこぼれ落ちる。
「なんで泣い「ひぅっ、、うっ、だってぼく、はじっめて、なんだ、よぉっ!、、!?」
ま、マジかよ、、、。
ハタチ過ぎて初めてって… じゃなくて、今は!
「…ッ! ごめん!ホント! でもオレ、ユウのこと傷つけるつもりとか全然なくて…」
本心で向き合う。
「そっ、んなの、、わかってる、よぉお〜!、、でもっ、僕とそーいう風に接してくれるの、嬉しくって、ビックリして、、」
嗚咽に混じりながら、ユウが必至にオレを説得する。
「うん。落ち着いて…ゆっくり話そう?」
ユウが首を縦に振るのを確認してから、イスに誘導する。
少し涙も収まったみたいだ。
「あのねっ僕、ちいさい頃、親がどっちも他界してて、身寄りがない僕を叔父さんの家で引き取ってもらったんだけど、、、
僕、会話するのとか苦手だし、内気だから、家でも外でも、みんなに嫌われちゃって…
だから、僕をしっかり見てくれるシンが嬉しくって…//」
そうか。ユウもオレとおんなじ。過去にツラい思い出があったんだな…。
「…うん。大丈夫だよ。オレも、まっすぐ見つめてくれるユウ、好きだから。」
「ふ、ふえ!? あ、うんっ、、、あ、好きってそっちの方ねっ!!///」
うーん、また気まずい雰囲気になってしまった…
てか、オレの好きはどっちもなんだが笑
まー、それは今度でいっか!
「ふふふっ、オレさ、最初ユウみたとき、何かに似てると思ったんだけど、、、気のせい、かな?」
「それ、僕もおもったよ!!あのね!あ、ちょっとまって!」
ユウがいそいそと棚から何かを探す
「あった!!みて、これ!」
お?…って、コレ、、、
「あ!しってる?これ、BLゲームで、『純愛♡魔界のラビリンス』って言ってね、「ちょちょ、待ったぁー!!」
「え? どーしたの?そんなに焦って」
いや、どーしたの、って
もしかしてコイツ、あの時の…てか、その前に、
「ユウ、お前、腐男子かっ!?」
「えっ!? …う、うん、実はそーでしたー///」
ま、じかよ、、、
その瞬間『ゲイ嫌いBL嫌い』なオレの中で、はやくも理想の可愛いユウちゃん像が崩壊したのだった…
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