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恋人探し〜α Side〜 1
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始めはただの気まぐれだった。
周りのブリっ子や食わせ物たちに、
失望してただけかもしれない。
ただ大切な人を作りたかっただけかもしれない。
自分は善人だ、
と自己満足したかっただけかもしれない。
だが今になっては理由はどうだっていい。
噂の施設まで足を運んだ。
そこは真っ白で清潔で、
複雑な気持ちにさせるところだった。
受付にて、
身分証明書を渡し、書類を書き始めた。
ただ通るのが難しい、
親に言われた言葉がふと思い浮かんだ。
....まあ、なんとかなる。
受付員に小さな部屋まで連れてこられ、
20分間面接をした。
公にできる質問ではなかった。
小さくお辞儀をして部屋から出て行った。
今日のところはこれで終わりらしい。
後日、郵便で申請が通ったかどうかの結果と、
もしも通った時の会員カードが届く。
俺は少しだけ足が軽くなったように、
小走りで家に向かった。
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