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「溜まってるって…何が?」
お坊ちゃん暮しだった早紀には性事情には無縁だった。
「お前童貞中の童貞だな」
「童貞って…!しょうがないだろ彼女も作らしてもらえなかったんだから」
大変だなと言わんばかりに龍は鼻で笑った。
「てことはオナニーをしたこともないと」
「な、ないけど…」
「快感を知らないわけだな」
龍は興味深そうに早紀に近づくと、早紀のモノに触れた。
「さ、触んな!」
驚いて後ずさると早紀は続けた。
「ていうか早く洗おうぜ!今こんなことしてる場合じゃないって」
シャワーヘッドを持ち水圧が強いままお湯を出す。
「いッッ!」
案の定傷口に染みて、早紀はうずくまった。
「ほら、1人でやるとそうなるんだよ」
早紀からシャワーヘッドを奪うと、水圧を弱くしてやさしくお湯をかけてやる。
「…ッ…」
まだ痛みが引かないらしく、甲高い声を漏らしている。
「…お前、泣いてんのか?」
龍は早紀の顔を覗き込んでみた。
「…ッだって、めちゃくちゃ痛いんだもん…」
涙目のまま龍に視線を向けると、すぐに顔を逸らした。
「早紀」
突然名前を呼ばれて驚きながらも、龍の方を振り返る。
チュッ
「ん…」
何が起きたのか分からず、早紀は状況を整理した。
龍が近づいてきたと思い、咄嗟に目を瞑ると唇に柔らかい感触があった。
「キスした!?俺、こいつとキスしたのか?!」
思わず声に出していた。
ある意味龍に恐怖を感じた早紀は、口を擦りながら龍と距離を置いた。
「ファーストキスだった?童貞くん」
意地悪そうに笑うと、龍はシャワーを浴び始めた。
「う…うるせぇ!」
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