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冬夜と綾瀬は家周辺を見て回ると言って出かけていった。
家には龍と早紀2人だけになった。
「...さぁ、どうするかな」
龍はナイフや散弾銃、短刀などをを鞄にしまうと玄関へ向かった。
「あいつらが帰ってこないうちに片付けるか」
そう呟いて家を出た。
ドアの閉鎖音に反応した早紀は、部屋から出て玄関へ向かった。
「...龍...?」
一瞬龍の後ろ姿が目に映った気がした。
「龍!どこ行くんだよ!」
ドアを開けてもう遠くまで歩いている龍に向かって叫ぶ。
龍は振り向きもせずに手をひらひらと振るだけだった。
「......またどっか行きやがって...」
早紀はむすっとしながらリビングへ向かった。
家にはもちろん誰もいない。
しばらくぼーっとしていると、外から慌ただしい様子の冬夜と綾瀬の声が聞こえてきた。
「龍、1人であいつらに向かっていったんじゃないかな...」
「はぁ!?いくらあいつでも勝てねぇよ!...クソ!俺は今すぐ龍の後を追う!」
只事ではないようだが早紀には何の話だか分からなかった。
「お前は早紀を頼む!」
「僕も行くよ」
「馬鹿、あいつらの狙いは早紀でもあんだ!ちゃんと守っとけ!」
狙いは早紀。ということは警察なのだろうか。
考えを巡らせてみるが警察からは既に逃げたはず。
そんなすぐに追っては来ないだろう。
「だとすれば......killersの上の連中...?」
早紀が気づいた時、綾瀬が家に戻り駆け寄ってきた。
「早紀、僕から絶対に離れないで。あいつらは警察よりもよっぽど厄介なんだ」
「は、はい!あいつらってkillersの上の連中のことですよね...?」
「そ。すぐにこの家にも奴らは侵入してくる。今更隠れても無駄、つまり僕が早紀を守りながら戦うしかないんだよね」
余裕そうに笑う綾瀬だが、その目は真剣そのものだった。
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