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「龍と冬夜さんはどこにいるんですか?」
走りながら早紀が聞く。
「あいつらのアジトみたいなとこにいるよ。僕は早紀を守るのが仕事だからね、そっちには向かわないよ」
「じゃあどこへ向かってるんですか?」
「確実に保証出来るわけじゃないけど、一時的に匿ってくれるとこ。」
そんな知り合いがいたのか、なんて驚きながら早紀は必死で綾瀬の後を走った。
「...っと」
突然綾瀬の足が止まった。
その視線の先には全身黒に身を包んだ顔も見えない男数人がいた。
早紀でもすぐに分かった。
この男達が奴らだと言う事を。
「早紀、絶対に僕の後ろにいて。」
「は、はい...!」
沈黙の中、両者が武器を構える。
「...一瞬だ。今から数秒後にはお前らは死ぬ。」
「...はは、笑わせるな小僧」
相手は銃を構え、綾瀬は刀を構える。
本当に一瞬のことだった。
男達はその場に倒れた。
「だから言ったじゃん。一瞬だって。」
返り血をぺろりと舐めながら綾瀬は楽しげに笑う。
「.........す、すごいですね......」
唖然としながら見つめる早紀に、綾瀬はすぐに真面目な視線を向け再び走り出した。
「まだまだ敵は来る。気抜いちゃ駄目だよ」
その言葉に緊張気味に早紀は頷いた。
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