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補習
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「……あー!!!!!!補習だああ!!」
「…そんな驚かなくても佐伯と僕はいつも通りだよ」
「だな!……凛月バイト間に合うの??」
「うん、もう補習受ける気しかないから前々からシフト変えてもらった。だから今日は夜からバイト」
「へー、そかそか。…あ、先生きた。席戻るな!」
「うん。またね」
とってもとっても補習は長く感じられほぼ何も聞いてなく、きょうの料理の献立は何にしよう。とか、来週のバイトどこに入れよう。とか、くだらないことばかり考えていた。
そんなことをしていると補習が終わっていた。
佐伯に別れを告げ、バイトに向かった。
すると、電話がかかってきた。佐伯以外からの連絡はバイトくらいしかないので、画面も見ずに電話に出た。
「もしもし。橘です」
「…久しぶり!」
「…??あの、どちら様でしょうか」
「俺俺!藍原!」
「…あ!藍原さん!久しぶりです!…でも僕番号教えてないと思うんですけど…?」
「あのねー、凛月、生徒手帳俺の家に忘れていってたっぽいんだよね。必要なものなのかなーって思って、手帳開いたら電話番号書いてあって、かけたんだ。
…迷惑だったかな?」
「いや!そんなことは無いです!ただ僕の携帯にかけてくるのなんて、友達かバイト先の人しかいないんで…驚いただけです」
「親とかは??」
トクン
「……あー、僕親いないんです。色々あって。身内もいないんでひとりなんですよ。」
「………っそうなんだ。ごめんね、やなこと聞いて」
「いやいや、全然大丈夫ですっ。」
「…今日手帳渡したいから俺ん家来ない?」
「いいんですか??」
「うん、いいよ。ついでにご飯も食べてきなよ。バイト終わったら連絡して。迎えにいくから。」
「そんな!!手帳貰ったら帰りますよ!迷惑ですし!」
「いいのいいの。俺が話したいだけ。じゃ、また後でね」
「ちょ、あっ」
プーーっ、プーーっ、プーーっ
また迷惑かけちゃうなぁ、と思い凛月はバイトに向かった
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