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お迎え
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店の前に僕でもわかる高級車が止まっていた。
「(うちはもう閉店してるのにな。なんだろう。)」
と、凛月は疑問に思いながら車を眺めていた。
すると、窓が空いて
「凛月!お待たせ。ごめんね待たせて。仕事がちょっとあってさ。…………ん?どした??」
「………藍原さんって、お金持ち………なんですか??」
「いやいや!言う程じゃないよ!ほら、乗って乗って」
…藍原さんの謎がまたひとつ増えた…。
「し、失礼しますっ」
こんな高級車に乗ったことなんてない凛月は緊張で緊張で固まっていた。
「………」
…車内は静かで、エンジン音だけが響いていた。
なにか話さなきゃ。と思った凛月は、思い切って藍原に話しかけた。
「…っ、あ、藍原さん!」
「ん?」
「藍原さんのこと……僕なんにも知らないです…。あなたのこと、知りたいです!」
「ははっ、なにそれっ。ほんと凛月おもしろいねー。
いいよ、何が知りたい??」
「……仕事は何やってるんですか??」
「会社経営してるよ。いわゆる社長ってやつ??」
「…っ!?しゃ、社長!?」
「そんな驚くほどの会社じゃないってば笑
聞いたことあるかな」
藍原さんの経営してる会社名を聞いてゾッとした。
そんな、誰でも知ってる超有名会社だろ!?1分で何十万も稼いでるって噂に聞いたけど………。
「………つかぬ事をお聞きしますが、なぜ家はマンションなんですか………?」
大手社長と分かり怯えながら質問をしてみた。
「え?仕事場に近いから??しかも、もう一個家あるし。そっちが本宅だから。今日本宅に行く?」
「えええええ!!いいですよ!こんなに小汚いネズミみたいな僕が入ったら汚れてしまう!!」
「ははっ、やっぱ凛月おもしろいわ笑いいのいいの、ちょっとここから時間かかるけど。行ってみよっか!」
「ぼ、ぼ、ぼ、僕!!ここで降ります!!!あ、あ、あ、ありがとうございましたああああああああ!!」
「……今降りたら死ぬよ。」
「……へ??」
そう言われた瞬間、シートベルトが食い込むほど猛スピードで車が走行した。
「ぎゃああああああああ!!!!!降りなくてもこれ死ぬぅぅぅぅうう!!!!!藍原さああああああああ!!!!!!!!!」
「凛月生きてるから大丈夫ぅ〜」
………佐伯、バイト先の先輩。今日で僕死ぬかも知れません。
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