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虚無感
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ただただ、淡々と…。
仕事をこなす毎日。
俺は正直人と関わるのは苦手な方だ。相手の悪いところばかり見えてしまう。
なので、友達とは疎遠になり、恋人なんてものはココ最近は全くもって居ない。
なんで凛月に出会ってしまったのだろう。
なんで短い付き合いなのにこんなに心に残っているのだろう。
なんで元々凛月がいなかった頃に戻るだけなのに。
こんなににも虚無なんだ…。
「坊ちゃん…。どうなされましたか?……私でよければいつでも坊ちゃんの相談に乗りますよ。」
「…っ…ありがと…」
爺やにまで気を遣わせてどうする。
忘れるのが一番だ。藍原 郁哉。お前には元々なかったものだろう。求めるな。探すな。
そう、自分に言い聞かせまた冷たいデスクに向かったのだ。
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