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大人計画⑤
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「……はぁ、そろそろ辞めにしようかな」
ずっと同じ姿勢でいたから体の関節が石のように固まっているようだった。
ぐいっと、腕を伸ばし背もたれによしかかって伸びをした。
バキバキバキと骨の鳴る音がした。
「社長。コーヒーでも飲んで休んでください。お疲れでしょう?」
事務の女の子が持ってきてくれたコーヒーを受け取り啜った。
ボーッと窓を見つめていた。
椅子を揺らしながら、仕事の計画をぼんやりと考えていたら、
……ザワッ………
変な胸騒ぎがした。
なにかとんでもないことが起きているような、焦りが生じた。
「…っ(なんだろう。この胸騒ぎは…。)」
きっと気の所為だろう。そう思ってコーヒーを飲み直した。
「…(そうだ。今日は凛月と連絡を取っていないじゃないか
…電話掛けてみようかな。休日だし友達と遊んでるかもしれないが…)」
プルルルル
プーップーッ
「…?」
「現在おかけになった電話番号は電源が入っていないか電波の届かない場所にあるため…」
…おかしい。いくら遊んでても電源は着いてるだろうし、凛月はバイトの連絡とかが入るから電源は常につけているはずだ。
…やっぱり、なんかあったのかもしれない。
「…凛月…。」
藍原は立ち上がって少しのこって冷めているコーヒーをデスクに起き、社長室を出た。
廊下ですれ違った慧に、呼び止められた
「…っ!?おい、どこ行くんだよ!まだ、仕事の時間だろ??」
「仕事よりも大事な用事が出来たんだ。任せたぞ。慧。」
「…っ////…お前に頼まれちゃぁ、断れない…っ、ちくしょうっ…////」
この胸騒ぎを確かめるため、足速に凛月の家へと車を飛ばした。
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