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大人計画⑨
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.......ヒッ…グス……スッ…
寝室から凛月の泣き声が聞こえる。
「…り」
「っ入らないで!!!」
ドアに手をかけた瞬間、凛月の悲痛な声が聞こえて手が止まった。
「……ぁ、ごめな…さ……ぼ、僕……今…汚いか…ら……。」
ツキンッと胸が痛んだ。
ガラッ!
「凛月ッ!!」
俺はか細い凛月の体を強く抱き締めた。
「……や、やだ……離して……」
「……ごめんな。」
凛月の頭を引き寄せて更に強く抱き締めた。
「……な、……で……謝るの?…悪いのは僕なのに……?」
凛月の冷たい涙が自分の頬に伝ってきた。
「俺は、凛月の恋人なのに。凛月が苦しんでる時に助けを求めてる時にすぐに助けてあげられなかった。……ごめん。もっと俺が早く来てれば。」
「ッちがっ!」
凛月が抵抗したので腕を緩めた。
凛月は唐突に立ち上がって、大きな可愛い瞳から大きな涙を流しながら俺に向かって話し出した。
「…僕が!!……僕が悪いの!!!謝らないで!!」
凛月の笑ったり驚いたりした時の大きな声なら聞いたことがあるけど、こんな凛月の感情は、しらなかった。
「藍原さんはキレイだから
……汚い僕に触れちゃ、ダメだよ…」
悲しい笑みを浮かべて、凛月が寝室から出ようとした。
また、凛月が俺から離れてしまう。
そんなのは
もう嫌なんだ、
凛月の手を思い切り引き、
後ろから抱きしめた
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