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意外な一面【実守side】
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猫山君が注意してくれた後ヒソヒソ話していた男子二人が謝りに来てくれた。
今日は初日なのに3人もの人と話せたなんて…!!
猫山君に後でお礼を言おう
僕が嬉しい気持ちになっていられたのもつかの間で…
「はい、じゃあ、1人ずつ前に出てきてもらって自己紹介するぞー」
という先生の声に僕の背筋は凍りついてしまった。
声が気持ち悪いと言われたらどうしよう…
またいじめられたら…
という僕の不安をよそに自己紹介がはじまってしまった。
僕の席は一番後ろの窓際の端だ。
つまり一番最後に自己紹介をしないといけないのだ…
とりあえず皆の記憶に残らなければいいんだ!
できるだけシンプルにしよう…
とうとう僕の番が来てしまった…
「あ、えっと…
菊知…実守です…
よろしくお願いします」
な、なんとか乗り切れた…?
「菊知君の趣味って何?」
え、せ、先生…?
いきなりの質問に僕は何も考えず答えてしまった
「お、お菓子作り…です。」
やってしまった…
気づいた時にはもう遅い。
猫山君が口をパクパクしながらこちらを見ている…
何を言っているかまでは聞こえないけど教室がザワザワしてきた
これじゃあ、中学の時と同じだ
絶対秘密にしようと決めてたのに…!!
僕の高校生活は最悪のスタートをきった
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