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約束
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とりあえず、高木をソファに座らせ、西園寺は着替えをしに自室に入る。
机にカバンを置き、スーツを脱ぎながらため息をついた。
勢いで、何やってるんだか・・・・
我ながらの行動に呆れながらも、貪欲な自分がいたことにもびっくりした。人と関わるのはあまり得意ではないのに
冷静になると焦りを感じたが、彼の母親にも頼まれた
『 波瑠をよろしくお願いします。あの子は子どもの頃から物などを欲しがらないおとなしい子なんです。こちらが黙っていれば何も語らないくらいに…… お兄ちゃんなんだからって我慢をさせすぎてしまったのでしょうか。バイトのこと教えてもらいありがとうございます。親、失格ですよね、知らなかったなんて…… 優しい子なんです、笑ってほしいんです 』
怒られるかもと思っていたのに、こんなお話をしてすみませんって泣いていた。
とりあえず着替えをすませ、部屋を出れば動かない高木が目に入る
( 地蔵みたいだな、本当に…… )
「 高木、待たせたな 」
声をかければふりかえり、すぐに顔をそらされた
「 どうした? 」
「 あっ、えっ、 」
顔を赤くしオドオドする彼の顔がもっとみたくなり意地悪をする。
「 ねぇ、何で顔をそらすかな 」
そういいなか彼の頬を両手でおさえ、自分の顔の前に波瑠の顔を固定させて目と目を合わせる、真っ赤な顔がさらに赤くなっていく。
自分に興味を持ってくれたのかと嬉しくなり、さらに追いつめる
「 教えて、命令だよ 」
ほら、もう逃げられない答えないと
「 だ、だって…… 先生がいつもと…… 違くて…… なんだか…… 」
目に涙がたまる・・・ 最後は小さな声になってしまった
苛めすぎたかな…… それでも嬉しくなる言葉をもらい、俺は顔が緩みそうになる気持ちを顔に出さないよう、冷静を装う。
「 そうなんだ、いつもと違う? 」
固定されている頭を一生懸命上下にふる
今はこれぐらいかな
「 高木、あ、波瑠。これからそう呼ぶからね、だから家にいる時は彰さんって呼んで?ご主人様でもいいけど 」
そう言えば、波瑠の顔が青ざめていく。本当楽しい
「 どっち? 」
「 えっ、あっ、えっ・・・ 」
「 早くして 」
鼻と鼻がぶつかるぐらいの至近距離まで詰め寄る、早くしないと・・・
「 あ、あきらさん! 」
これ以上苛めたら嫌われてしまうから、やめておこう
「 うん、約束ね!忘れないように 」
頭に手をのせて、波瑠から離れた。
「 では、これからの事を話していこう 」
そう切り出しお互いソファに向かい合わせになる。
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