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「バスケ部入りませんか~!?」
「野球部!野球一緒にやろうぜ!!!!」
スポーツが強い学校として有名な私立森川学園。新入生獲得にどの運動部も精を入れ、声を張っている。
「ここ…どこ?」
新入生である雨宮悠(あまみや はるか)は運動部の宣伝に圧倒され、そして人波にもまれふらふらしている内に道に迷っていた。
ここ森川学園は敷地が広く、これいる?といった施設がありもするのだ。その施設も校舎から近かったり、遠かったりと場所は様々だ。そのためか道が多い。森川学園は初等部から付属大学まであるエスカレーター式の学園である。かつ全寮制であるため、迷う生徒はほとんどいない。
しかし、高等部からの外部生である悠。入学したばかりで敷地なんてどこに何があってどういう風に行くかなんて何も理解していないのだ。一応一本道ではあるものの、この道がどこに繋がっているなんて検討もつかず、ただ進むだけなのであった。
「温室?」
なぜ学校に温室があるのか。
とりあえず入ってみると、たくさんの花。そして…
「だ、誰か…い、る?」
ベンチに寝転がり、眠っている人がいた。
ようやく人に出会え、知らない人であるものの安心してしまった悠は思わず涙がポロポロと零れ落ちてしまった。
悠がしゃくりをあげている音に気付いたのかその人の目が覚めた。
「…ん?」
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