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作戦会議
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魔王を討伐というからには当然その居城である魔王城に入り込まなければならない。
だが、魔王城の周りにはやって来た者を迷わせる死の樹海と、そこを住処とする恐ろしい魔物と対峙しなければならない。
ここが第一の関門だ。
大半の者達はここで脱落していくのだが、運良く魔王城に辿り着けたとしてもそこから第二の関門が待ち受けている。
既にここに挑戦して命からがら逃げ伸びて来た者達の話によれば、思い出すのも恐ろしいほどの目にあったという。
どんな目にあったのだと詳しく聞こうとしても「分からない」「あれはこの世のものじゃない」と繰り返すばかりで、向かった者の心はことごとくへし折られていた。
それ程までに恐ろしい技を使う魔王とは一体どんな悪逆非道な奴なんだ。
そして困った事に、誰もその恐ろしいと噂される魔王の顔を見ていないらしい(魔王がいる玉座の間にたどり着くまでにリタイアしたから)。
「何か…話を聞けば聞くほど倒せる気がしなくなってきたのですが…大丈夫でしょうか」
不安そうに杖を抱える魔法使いの女性。
「それに前に行った時はアッシュさんがいたから樹海を何とか抜けられたけど…魔王城には入れなかったし」
女盗賊が悩まし気に顎に手を当てる。
「大丈夫だ、樹海の抜け方は知っている」
問題は魔王城に入ってからの方だ。
聞いた限りかなり危険なトラップが仕掛けられているらしい。
「おい、探知スキルはあるか?」
「ああ、勿論。あたしの十八番さ」
女盗賊が頷くのを見て、同様に残りのメンバーに必要なスキルや魔法を使えるかを確認していく。
そして、準備を整え、魔王城へ向かった。
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