アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
選別
-
「魔王様、恐れながらあれでは誰もここへは辿り着けないかと思われます」
「誰も、じゃないよ。ノヴァ」
「どういう意味でしょうか?」
「分かんない?」
「…申し訳ありません」
「いいよ。そんな事でいちいち怒らないよ」
面倒臭いじゃんね。
ノヴァから顔を背け、外へと視線を向ける。
先代魔王とほぼ互角にやりあったという勇者。
という事は、現魔王である俺と対等の力を持った勇者がいつか現れるはず。
あんなカラクリにやられるような奴は要らない。
だから、篩(ふるい)にかける事にした。
あれを越えられる誰かを、俺は待っている。
「早く来てくんないかなぁ…」
つまらなさそうに呟くアメの横顔を、ノヴァは複雑な心境で見ていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
29 / 156