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噂の双子くん。
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ー...ちゃん!けっ...ん...しよ...ね!
懐かしい夢を見ていたような気がした。
「お兄ちゃん?そろそろ時間なるよ〜?」
眠さが勝る体を起こせば、そこにはスカートを履こうと足を跨がせている妹の姿が。
「は、お前、なにしてんの...。」
「いや、時間なかったから着替えながら来たんだけど、え、なに?妹の体に発...」
「ばーか、出てって?」
「ていうか、またお兄ちゃん、私にキスしようとしてたんだけどー!やめてよね!」
うそ、まじか.....。そう思いながら
半ば無理矢理、部屋から追い出す。
後に聞こえるは、妹のブーイング。
こんな事は日常茶飯事。
「おはよ〜。」
「あら、もう遅刻寸前だけど...大丈夫なの?」
「うぇ、まじぃ?いってくる〜。」
「はい、朝ごはんとお弁当。頑張ってらっしゃい。」
母と父に見送られ家を出る。全速力で学校へと向かうと前方に妹発見。
「お兄ちゃん、遅いよ。」
「ごめんごめん〜、乗せてく。」
「ありがと、お兄ちゃん!」
妹と俺の通ってる学校は隣同士。だから、時間が合えば行きも帰り同じ。
「頑張って。」
「お兄ちゃんもね。あ、今日先帰ってていいよ。委員会で遅くなるから!」
部活の上に委員会かよ。俺には無理だなぁ...。
なんてのんきな事考えているとあっという間に鐘の音がなった。
「やっば...!!!」
「早く走れー!!」
と4階から、声が聞こえた。祐希...!
「う、うん!!」
クラスから笑い声が聞こえた。
「セ、セーフ?」
「セーフ。早く座れよ〜。」
祐希が腹を抱えて笑っていた。
「何したの。夜中までゲームか?」
「ちがうから。ゆーきと一緒にされたくないかな。勉強だから。」
そんな他愛もない会話をしていると、授業が始まった。
特に、なんもなくあっという間に部活の時間。
「今日、入部の1年来るって。噂だとあの双子らしいよ。」
適当に、祐希と練習していると...
「千歳樹です。よろしくお願いします。」
「葉月です!お願いします!」
いつの間にか人だかりができ、自己紹介も始まっていた。
「キャプテンと部長〜!練習やめにしてこっち来てくださいよ〜!」
後輩の声を合図に二人で双子の元へと向かう。
「あ、キャプテンの緋乃 実。よろしく。」
「部長の、若葉祐希。よろしく〜。」
祐希は、興味なさげに俺を連れて練習へと戻った。
「おいおい、態度悪〜。」
「いいんだよ、興味ねーし。」
「実先輩!1on1しません?」
「いいよ...?」
結果は圧倒的に俺の勝ち。
「祐希先輩。しましょ?」
勝つ、それが当然だと思ってたんだけど...
「祐希が、負けた?」
祐希も結果を受け止めきれていなかった。
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