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蒼と朱
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「おい、実。生徒会室に来いって言ったよな。」
「はぁ?言うこと聞くと思う?...大事な蒼を嵌めたくせに。よくその面で僕に会いに来たよね。」
「あぁ、あいつか。女ひとり突き放せないとは...まぁ、お前より"女"がいいってことだろ?」
腹が立った。
煮えくり返る腹の底を鎮めるように大きく深呼吸をする。そして、名前も覚えていないこいつに言い放つ。
「邪魔。話しかけないで。その弄り曲った性格、直してから僕の前に姿を現せて。」
ぽかん、と口と目を開くこいつに笑いがこみ上げる。さっきまで横暴で俺様だったやつのアホヅラを拝めただけよかった。
______
あの後、部室に戻り祐希の目を盗んで教室に向かった。既にそこはもぬけの殻だった。
誰もいない。夕日の指す教室に木霊する部活の掛け声。
蒼がいるとすれば、家。
祐希の机に一言だけ添えたメモを貼り付けるように置いて、駆け出した。
_蒼を離さないように。
_______
*お知らせ
作者の都合上、これからは...
内容を短くして、多くページを更新する様にしたいと思います。
金曜日 が一番、更新率が良くなると思います。
これからも、SEVENS COLOR 含め、小町屋の作品をよろしくお願い致します。
小町屋-komachi- H30 . 2 . 20 ...
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