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(終)
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太宰side
next morning
「ん………」
目を開くと 織田作は、シャツを羽織り、出掛ける準備をしていた。
織田作は、私の視線に気付くと「起こしてしまったか?」と言い、近付いてきた。
私は「いや…自然に起きたよ。」とだけ言い、体を起こす。
と、此処で違和感を感じた。
織田作の出したものがナカに残っていなかった。
(洗って…くれた……?)
確かに、少し髪が湿っている。
ずっと自分は寝ていた。
ということは、決して小さくは無いこの体を運ばせて、風呂に入れてくれたという事……。
「織田作…ごめん。」
私が言うと、織田作は意味を察してくれたのか「気にするな」と言い、シャツの釦を閉めた。
「…風邪を引く、早く服を着た方が良いぞ。」
織田作はそう言うと、丁寧に畳んである私の服を顎で示した。
(こんな心が満たされた…幸せな朝、生まれて初めてかもしれない。)
私は、そんな事を思うと この朝が永遠に続く事を祈ってそっと目を閉じた。
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