アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
真愛 ~episode 2~ (バスわと)
-
-わと side-
「...何だよ、おめぇはよぉー!」
突然現れたバステンさんを睨みつける男たちの中の一人が、バステンさんに殴りかかろうとする。
その拳をバステンさんは片手で容易く掴んだ後、それからまた悪意のある笑顔を俺に向けて言った。
バス 「何って... 俺もこの子で遊びたいだけですよ♪」
バステンさんのその言葉に、俺もこの場にいる男たちも皆、驚いていた。
「...お前も、コイツを...?」
バス 「はい、そうです!」
俺は未だにバステンさんの言動に驚いたままだった。
...バステンさんが、俺を?
コイツらと、一緒に...?
俺、てっきりバステンさんが助けてくれるのかなって期待してたんやけど...
俺... これからどうなるん?
俺の頭の中は、もう既に真っ白になっていた。
バステンさんがこっちの方向へ歩み寄ってきた。
俺の手も口もガクガクと震え出す。
わと 「...こ、来ないで...」
精一杯出したハズの声でさえも弱々しく震えていた。
やがてバステンさんが俺の前まで来ると、その場にしゃがんで、俺の頬にそっと右手を添える。
そして優しく微笑みながら、口をゆっくりと動かす。
バステンさんは声にこそ出さなかったが、口の動きだけで俺には解った。
彼は確かに、「大丈夫。」と言った。
俺が驚きの声をあげる瞬間にはもう、バステンさんは立ち上がっていた。
そして今度は、迫力のある大きな声で言った。
バス 「...誰が君たちと遊ぶって言いました?」
今の言葉に、あの怖い笑顔はもうなかった。
──ただただ真剣な顔をしていた。
To be continued ...
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
38 / 49