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真愛 ~episode 5~ (バスわと)
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-わと side-
裏路地から商店街に出た瞬間、たくさんの人々がすれ違う。
時計を確認すると、午前9時を指していた。
わと 「...そうか。もう開店時間か...」
バス 「いつも通りの朝ってカンジですね...」
さっきまであんな目に遭ってたのに...
なぜだか気分は悪くない。
いや、むしろいい方だった。
知らない人たちに襲われたけれど、バステンさんが助けに来てくれて... そして俺を守ってくれたことをすごく嬉しく思っている。
わと 「...これが、愛なんかなぁ?」
俺はぼそっと呟いた。
バス 「え?わとさん、何か言いました?」
バステンさんには聞こえなかったようだ。
わと 「え!?いや、何でもないよ!!」
俺は首を小さく振ってそう言った後、少し前を歩いているバステンさんの空いてる右手を握った。
いつもの拠点に帰ろう。
きっとみんなも起きているだろうし...
バステンさんは、いつにも増してご機嫌な俺の方を振り向き、俺の頬に軽くキスをした。
わと 「...えっ?」
呆気にとられている俺をバステンさんは軽く笑った。
そして今度は少し悪戯な笑顔を向けながら言った。
バス 「...これも愛ですよ?わとさん!」
彼のその言葉に顔を赤くする俺。
わと 「もうー!!バステンさん!!絶対さっきの聞こえてたやろ!!」
バス 「えー?何のことですかー?聞こえてませんよーw」
騒々しい街の中、拠点を目指す俺らの笑い声が少し響いた気がした。
ついさっき起きた哀しいハズの出来事を塗り替えるくらい、今はとても幸せだ。
それもきっと... バステンさんのおかげなんだろうなぁ...
俺はそう思うと少し恥ずかしくなって、握ってるバステンさんの右手を更に強く握って...
また二人して歩き出した。
。・*・^( 'Θ' )^・*・。HAPPY END。・*・^( 'Θ' )^・*・。
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