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三好優真-過去-
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「なぁ、お前男嫌いだって噂で聞いたんだけど本当なの?」
塚崎が言ったことがオレを現実に引きずり出す
さっきまで快感でしかなかったのに、半分は現実が入ってくる
「…う、嘘じゃ…っ、ない」
「ふーん?じゃあなんで俺に抱かれてんの?」
「…それは」
最初、オレがデリヘルを頼んだのは強引にでも男嫌いを克服しようと思ったから
まあ強引すぎるとも思うがそれぐらいしないとこの先同性と関わっていけないという不安を感じた
仕事に就いたら絶対に男と関わらないとならないだろうし、それなら今のうちにって思って、色々試したがどれも駄目だった
最終手段となったのが、同性に抱かれることだった
塚崎に抱かれたときは割りとすんなりいって自分でも驚いた
この人になら男だけど友達ぐらいにはなれると思った
オレが男嫌いになったのは、再婚相手の父親がいわゆるそっちの人でオレを犯したから
「優真、力抜いて」
「い、嫌だオレに触るなッ‼」
単純な話だ
もちろん、初めてだったしそんな奴に気を許していたわけでもなんでもなかったから痛かった
それに血も出た
それから男からの目線が怖くなった
また何かされるんじゃないかという恐怖
肩を突かれるだけでも怖かった
「母さん、オレ隣の県の高校に行く」
「…そう、辛い思いさせてたよね
ごめんね」
母さんは知っていたのか…
だったら、助けてほしかった
でも、オレが男に犯されているところを母さんに見られたらと思うとそれも嫌だと思ったから今まで黙っていてそれはそれで良かったとも思える
オレは両親から逃げるように実家から離れた高校に入学して、一人で暮らすようになった
そして今に至る
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