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ヤロウ座談会(2)
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「機嫌なおったかしら......」
「僕機嫌悪くなんかないんだけど?(威圧)」
「ひぃ⁉︎」
クソガマ吉野がまーた余計な口はさんで松永を刺激しやがる
吉野はこういう余計な一言多い気がするわ
俺からしたら存在自体が余計なわけだが
「リックス君ー。今恋人がいないのは君と僕だけなわけだー」
「うんうん(モグモグ)」
「ゲイカップル2組に囲まれた僕たちの日常はねー壊されていくのだー」
「んん?(モグモグ)」
「鎌やんの脳内お花畑パラレルワールド全開な話が始まりそうやな」
飯がっつくリックスに鎌やんが眉間にシワ寄せて「バリバリわざとらしい演技」って感じでセリフ回しな言い方やった
「ゲイカップル2組がーふつーに一緒にいてー。んじゃー僕たちも女性じゃなくて相手が男性でもいいかなーとなるじゃないかー」
「んなわけあるかーい‼︎」
「なあいなあい(モグモグ)」
「鎌田先輩飛躍し過ぎですよ....そんな考えは普通しませんよ」
「これでノンケっていうのがおかしいのよ‼︎」
「鎌田さんの言うことがゲイの僕らでも分からないです‼︎」
俺ら全否定
「じゃあ僕は君たちに問うー」
鎌やんのめんどくせーのが来そうや
精神崩壊系支配
クソガマカップルとリックスは耐えられるやろうか
松永は言い返せるだけの知恵と理解があるけん平気
俺は話が分からんバカやけん平気
やけど中途半端なクソガマカップルと外見だけの外人リックスこいつらは無理やろうと
「人はなぜ人を愛するー?」
松永が口を開きかけた時に鎌やんがそんな松永に話させるか‼︎って感じで続けた
「子孫を残すための遺伝子ー性衝動としてーなーんていうつまらない模範解答はいらないー」
松永にしゃべんなって言いよったんやろーね
「心理学なんていうお遊戯でしかないつまらない妄想の説明もいらないー」
「鎌やん」
松永がしゃべるタイミング逃して困り顔しとったけん鎌やんの話止める為に声かけた
「長野君ー松永君の答えは模範解答過ぎるからねー。松永君自身も自分の中の矛盾に気づいてな....いやー?気づいてるなー?」
鎌やんが松永の顔見て黙った
松永の一瞬の表情を見たんやろう
松永は鎌やんのことを天性の天才って言う
松永が言うんやからほんとーに頭いいんやろーけど日頃の行いがバカなんだよなぁ
鎌やんの言葉が止まったっつーことは松永が話すのを許されたってことなんやろう
「ええ分かってます。僕たちは子孫を残せない相手を選び愛したという自然界ではイレギュラーな存在だと」
ちらっとクソガマカップルを松永が見た
「だとしたらだよー?人が人を愛するのは子孫を残す為の自然の摂理なんて考えは違うよねー?イレギュラーだらけだー。世界人口は増えるのに少子化だー。人の社会はその摂理を捨てたー。てかーそんな摂理なんてないよー。人が勝手に思考してそう思いこんだだけだー松永君はイレギュラーだと自分たちのことを表現したー。それは本当にイレギュラーなのかなー?」
「どういう.....?」
「だから僕は問うー‼︎人が人を愛するのはなんだー⁉︎なぜだー‼︎」
俺にはこの時点で鎌やんの話が分からんで思考を放棄
松永は鎌やんの言葉聞きながら鎌やんから目をそらさずじーっと見よった
鎌やんは松永の視線なんか気にせんでバリバリおやつのうまい棒食い出してクソガマ吉野と奥田は「は?」「へ?」って感じでぼけっとしとった
リックスは難しい顔しとったけどこいつのことやけん考えとるフリしてただけな気がしないでもない
「君たちに聞きたいー。なぜ愛し合ったー?好きになったー?」
クソガマカップルの吉野と奥田を鎌やんが見た
鎌やん素の顔しとる
こういう時の鎌やんはなんか怖ぇーなって思う
俺が鎌やんの普段のヘラ顔見慣れとるせいやろーが
「なんでって好きだから....」
「僕もです」
「何がー?何が好きなんだろー?」
「顔とか体とか性格とか....」
「僕も吉野の性格と外見が....」
「今までの人生で君たちはー」
鎌やんがそこでアヒャヒャヒャって笑った
俺は松永が鎌やんを「うわぁ....」って顔で見とるのを横目で見た
「君たちの人生では好きをそんな言葉でしか表現できないのかー。ほんとは君たちは分からないんだろー?なんで好きになったのかなんてー」
鎌やんクッソきっつい一発かますなあ
吉野と奥田は目を白黒させて鎌やんの言葉に困っとる
一応ここも付き合い長いけん鎌やんの怖さは分かっとるんやろう
それが今までは自分たちに向けられることなかったけん「なんであたしたちー⁉︎」って吉野の表情が物語っとる
なんで標的になっとるのかって
「それが分かってない人が多いからー幸せになれないんだよー。思考を放棄した幸せ難民だらけだー」
幸せ難民ってなんだよ......
「だから僕はつまらないんだー」
鎌やんが天井見上げる感じで大げさにため息ついてた
いつものわざとらしい鎌やんの態度やったけどなんかな、俺にはそん時鎌やんが悲しんどる、これも違うななんか諦めてるっつーか複雑な感じに見えた
松永は鎌やん見とったけどそんな鎌やん見て少し寂しそうっつーかあわれむっつーかこっちも複雑な表情しとった
鎌やんと松永は俺たちと違って分かり合えてるとこあるんかなってそん時思った
「鎌田さんはじゃあ愛するってなんだと思ってる?」
それまで黙って飯食いながら話聞いとったリックスが聞いた
鎌やんが天井に向けとった顔をリックスに合わせた
もうヘラ顔に戻っとった
「僕に聞くのかー考えなよー。まぁいいやー。もういいやー。好きってさー相手に自分を見てるってことなのさー」
俺と吉野と奥田とリックスは聞いても分からんで「へ?」って顔をしとった
松永は表情変えんで鎌やん見とるだけ
「だから僕はー松永君となら愛し合える気がしたのになーでも長野君いるからダメってーだから長野君も一緒にみんなで付き合おうって言うけど嫌って言うねー」
おぃいいいいいい⁉︎
鎌やん前も何回か俺らに言いよったけどお前本気やったっんかーい⁉︎
そん時鎌やんがマジで言いよるって分かった
「相手に自分を見てるですか」
松永がボソっとつぶやいた
「松永君分かっただろうー?」
「ええ」
「うん。だから僕は松永君とは付き合える、好きになれる気がしたんだー」
「僕は長野の中にしか僕を見てませんので」
「そっかー。じゃあしょうがないねー」
俺ら置いて鎌やんと松永は話しよったけど
普通の顔して話しよるけどお前ら今彼氏の俺を前にしてすごい話してねーか?
「長野もきっと僕の中に長野自身を見てると信じてるし僕はそう願ってます」
愛の告白みたいなもんかな?ってーのは分かるんやけど言葉の意味が分からん
分かっとるのは鎌やんと松永だけ
「いつかきっと鎌田先輩にも現れますよ」
「あはははは」
鎌やんは松永の言葉に笑っとったけど松永の言葉を笑って否定しとるように思ったな
ぜってーねーよって言っとるような笑いな気がした
「飽きちゃったーモリクミ来ないかなー」
そう言って鎌やんがゴロンって寝転んで即寝落ちしたの見て俺ら「なんなんだこの生き物は...」って思考停止
松永は鎌やんにタオルケットかけて黙々とプリン食べ始めて何事もなかったようにしとるけど説明してくれよぉおおお‼︎
「ちょっとちょっとー‼︎あたしたち置いてけぼりでなんだったのよー‼︎」
「なんすか今の会話‼︎」
「相手に自分を見るってなに⁉︎兄ちゃん分かった⁉︎」
「俺が分かるか‼︎松永どういうことって⁉︎今の会話全然分からんの‼︎お前ら何言っとるのかさっぱり分からんの‼︎」
「うるさい。鎌田先輩が....寂しいってことだよ」
そう言って松永が鎌やんが蹴ったくったタオルケットをかけ直してやっとった
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