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構ってくれない
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最近、マスターは忙しそうだ。
帰ってくるのは夜遅くだし、あまり会話してくれない。
それに、なんだか素っ気ない。
「げつまつ……?だから忙しいんですか?」
「あぁ、まぁそんなとこだな」
始めて出会ったときよりも、少しだけ大人になったマスター。
俺は今のマスターも大好きだった。
俺は皿を片付けて、くつろいでいるマスターにちょっとだけ甘えてみた。
「マスター……あの、今日…一緒に寝ませんか?」
ただ単純に、一緒の布団で寝たかった。
いやらしい意味なんて……ない、筈。
なのに。
「……今日はやめとく」
ガーンッ…
ショックです……
だってこれでマスターの
『今日はやめとく』
通算一週間越えなんですよ⁉
もしかして、
俺に飽きた……とか。
あからさまにシュンとして、自分の寝室に行く。
暫くして、リビングの明かりも消えた。
けん、たいき……?
確かそんな言葉を教えてもらった気がする……
製造者に。
なんだか目が冴えてしまった。
もんもんとした気持ちは晴れず、うーん、うーんと唸っては、寝返りをうつ。
あ、そうだ!
マスターがいつも家で一緒にいる、パソコンを覗いてみればいいのかも。
俺より一緒にいるし、
マスターの膝の上独占してるし、
視線も……とかなんとかで、
パソコンにはちょっとした嫉妬を抱いていた。
そんなパソコンが役に立つ日が来るとは。
俺はマスターを独占しているものの中を覗くことに、強い好奇心を抱く。
「今、なら……寝てる、かな?」
こっそりとリビングに戻ると、置きっ放しにしてあったノートパソコンをそそくさと持ち帰った。
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