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本心
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次の日の朝。
何事も無かったかのように、マスターのコーヒーを用意する。
「いつもありがとな」
「いえ……」
その優しい態度が、言葉が、男の俺に向けられることは無いのだろうか。
やっぱり、女の人には敵わない…んだろうな。
「……カイト」
「っはい!……」
ビクッと肩が跳ね上がる。
マスターの方へ振り返りながら、小さく首を傾げた。
「俺、明日から県外に出張だから」
え……出張…。
ってことはマスター、ヤりたい放題?
だ、だって出張って言ったらそっちの彼女作って……。
半ば泣きそうになりながら、こくんと頷いた。
「帰ってくるの……いつですか…?」
「……一週間後」
「そ、ですか……」
何故か、捨てられてしまいそうな、
そんな不安が背後を過った。
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