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時雨side
俺は、本家の自分の部屋で仕事をしていた。
会議があと、30分で少し急いでいた。
すると、電話が鳴ってそれが隼だと分かると俺は、電話に出た。
「なんだ、隼。」
『いい情報が分かったから、伝えようと思ってな。』
「そうか。
で、それはどんな情報なんだ?」
『密売の時の木下組メンバーについてだよ。』
俺は、疑問に思った。
何で、隼がそんなこと知ってるんだ。
俺だって、その情報を探したが見つからなかったのに。
なんでだ。
俺が黙っていると、隼が声をかけてきた。
『時雨?』
「あぁ、悪い。
教えてくれ。」
とりあえず、聴いておこう。
あとで、北原に今日の隼について聞く必要があるな。
俺が、考えているのを終わると隼がいった。
『密売は、3日後。
普通の組員が25人くる。
それから、幹部が7人だ。
そして、午後10時から密売は、開始される。
その間、木下組組長は○○キャバクラでいるらしいぞ。』
「そうか、分かった。
ありがとう。」
『あぁ、別に大丈夫だ。
気をつけろよ。』
「分かった。」
俺が、言うと電話が切れた。
結構ちゃんとしてそうな、情報だったな。
それにしたって、どうやって情報をてに入れたんだよ。
「はぁ。」
俺は、ため息をついて会議をする部屋に向かった。
部屋に入ると、幹部の奴等が俺に挨拶をした。
「「お疲れ様です。
若。」」
俺は、席に座り皆をみた。
そして、まず北原に言った。
「北原、今日の杉村の行動を教えてくれないか。」
「は、はい。
えっと、その………あ、」
北原は、何故か歯切れが悪かったので、俺は少し威圧するように言った。
「何だ、北原とっとと言え。」
「すみません。
杉村さん、今日。
公園で、木下組若頭と会っていました。」
俺も含め幹部達全員が、驚いているのが分かった。
なんでだ、隼。
まさか、お前俺達を裏切ったのか。
どういうことなんだ。
隼、説明してくれよ。
俺は、信じられなくて北原に言った。
「それは、本当なのか?
見間違えじゃないんだな。」
「はい。
金髪でしたから。
喋ってる内容は分かりませんでしたが、お互いにしたの名前で読んでました。
隼と結人さんって。
結人と言う名前は、木下組若頭の名前と一致しますし……」
俺達の間に無言の時間がでた。
そして、それを破ったのは橋本だ。
「若、杉村さんにどこまで喋っておられるのですか?」
「あぁ。
3日後に襲うと言うことだけ言った。」
「そうですか。
杉村さんは、裏切り者と見た方が言いかもしれませんね。」
「あぁ。
だが、さっき電話で本当の情報かは分からんが、密売の時のメンバーを伝えてきたんだ。」
「っ!
どうやって。
我々幹部ですら、その事にたどり着けなかったのに。
せいぜい、場所が精一杯でしたよ。」
橋本のこの発言に、また無言になった。
誰もが、信じられなかったんだ。
隼が裏切るなんて思っていなかったから。
隼、お前どういうつもりなんだよ。
何を考えている。
俺は、始めて隼を疑った。
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