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「逃げろ!!!
隼!!!」
「結人さん‼‼」
まって、結人さん。
お願いだから。
待ってよ。
結人さん。 頼むから。
「……隼。
………し、……隼。」
俺は、先輩に呼ばれて起きた。
「先輩?」
「あぁ、そうだ。
真白くんの、恋人さんが来たぞ。」
「すみません。
寝すぎました。」
「いや、良いよ。
俺が寝ろっていったから。
こっちに、おいで。」
俺は、先輩に手招きする方についていった。
ある部屋に入ると、時雨が椅子に座っていた。
本人は気付いてないだろうが、凄い顔だな。
疲れた顔してる。
「よう、時雨。」
「あ、あぁ、隼。
で、そこの人が先生なのか?」
「そうだ。
俺の先輩の、阿部陽太さんだ。」
俺が紹介すると、先輩はニッコリ笑っていた。
「はじめまして。
俺が、真白くんの事を診ました。」
「そうですか。
はじめまして。
俺の名前は、如月時雨です。
ところで、真白の様子はどうですか?」
「今のところは、命に別状はないよ。
ただ、栄養失調とかが酷いから一週間程入院させたいんだけどいいかい?」
「大丈夫です。」
「そう、分かった。
あの、如月さん。
真白くんの、トラウマやストレスって何か分かるかい?」
「トラウマやストレスですか?」
「そうだよ。
今なぜ、真白くんがこうなったのかは、精神的なものだと思うんだ。
だから、真白くんのトラウマやストレスを取り除いてあげたら、元に戻る。」
「その、例えばどういう事をすればいいんですか?」
「そうだね。
真白くんが、幸せだと思うことかな。
今は、何も反応がないけど毎日喋っていたりしたら、反応するようになるよ。」
「そうですか。
ありがとうございます。」
「どうする?
今日は、泊まっていく?
もう遅いし。
遅いっていっても、もうすぐ夜明けだけどね。」
「いえ、俺は帰ります。
また、明日来させていただきます。」
「そうか。
じゃあ、隼は?」
「えっと、俺は泊まります。」
「わかったよ。
じゃあ、如月さんまた明日。」
「はい。でわ。」
時雨が言うと、部屋を出て帰っていった。
時雨、まだ仕事なのか。
休まねぇと、あいつも体を壊しそうだな。
「さぁ、隼。
俺らも、休もう。」
そう言うと、先輩と俺はそれぞれ仮眠室に行き、眠った。
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