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名前〜sideシュラ〜
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部屋につくと少年をベットに寝かせる。
汗ばんだ服を脱がせて自分の昔の服を着せる。
運が良いことにサイズはピッタリだった。
体の傷も手当して、呼吸も落ち着かせて眠っている。
さっきまでの体に力をこめて気を張っていた時とは打って変わって、幼く年相応の穏やかな表情をしている。
本来ならこれが普通なんだ。
どこの国の出身かは知らないけど、
国の戦争の勝敗のせいで奴隷として生きているだけ。
父上(王)は戦争がお好きだ。
義母上(王妃)も戦争が好き。
武勲を挙げれば父上は喜んで下さる。
だから僕は戦争で武勲をあげる。
でも本当に欲しいものは…
少年の少し汗に濡れた前髪を触る。
綺麗な黒色で、細く柔らかい髪質だなんて思った。
その時…
バチッ
「さ、触るな!!」
猫のようにフーフーと唸り声を上げそうなくらいの鋭い目付きで僕を睨む。
「そんなに警戒しないでよ。傷を手当しただけだから。」
「傷…。。。?
あっ、俺の服!!!!」
「あぁさっきまで着てた服?ボロボロだったし、
生地が薄かったからとりあえず僕の服に
着替えさせただけだよ。手当のついでに」
あんな薄着じゃ今の季節絶対風邪とか引くだろうし…
「お、おれの一張羅を…?捨てたのか!?」
いきなり血相を変えて暴れようとする。
あの薄い布っ切れが一張羅なことは置いといて
その体を押さながら
「捨ててないから、落ち着こ、ね?」
なだめる、うちに大人しくなった少年。
「ねぇ、君名前はなんて言うの?」
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