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城下町〜sideアヤセ〜
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ご飯も食べて俺とヤナは満足し、
買わなきゃならない生活用品はシュラ達におまかせした。
「アーヤ。これ着けてみて!」
満面の笑みでシュラに渡されたそれを見る。
それは綺麗な赤色の石でできたイヤリング。
「綺麗…」
本当に着けてもいいのか目で訴えると、
「ほらっ早く!」
遠慮気味にイヤリングを左耳につける。
着ければ顔を揺らすとゆらゆらと揺れて心地がいい。
「やっぱり!アヤに似合うと思ったんだー。」
シュラはそのまま宝石屋にお金を払うと店を出ていってしまった。
「え!?これ!買うのか!?」
聞けば
「折角城下町に出たのだからプレゼント!」
正直嬉しい気持ちで胸がいっぱいだった。
俺はここ数日でどれだけこいつに幸せを貰えばいいのだろうか。こんなに貰えて何も返せるものがない。
「こーら!難しいこと考えないで!
眉間にシワが寄っちゃってるよ!」
俺の眉間に指をグリグリしてきた。
「やめろよ!!」
そういう俺の顔は頬が少し緩んでだと思う。
だって本当に嬉しかったんだ。
一緒にでかけて、プレゼントまでもらえて。
でも、楽しいだけでは終わらなかった。
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