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告白
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放課後。
いつもの様に陸上部の部室へと向かっていると姉ちゃんが鈴木くんと話しているのを見かけました。
珍しいなとは思いつつも姉ちゃんは交友関係が広いので、いつの間にか仲良くなったんだろうと結論づけて僕は先に部室に行く事にしました。
「あ……」
姉ちゃんが部室に入って来ます。
目を伏せて少し困った様に笑っていました。
「どうしたの?」
「な、何でもないわよ!」
姉ちゃんは嘘が下手です。
絶対おかしい。僕は姉ちゃんの側に行き、じっと目を見つめて言いました。
「何かあったんでしょ?困った事があったなら言って。僕でも何か出来るかもしれないから」
すると姉ちゃんはハァーとため息をついて口ごもりながら話し出してくれました。
「告白された」
「え?」
姉ちゃんが?
……どうやら姉ちゃんは本当にモテるようです。僕は少し複雑な気分になりながら、
「それでどうして困っているの?」
と聞きました。
すると姉ちゃんは力なくうなだれながら、
「鈴木に告白されたの」
と言いました。
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