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「ちょっと…、なぁ待ってってば!どこに行くの!?」
引き摺られるように急ぎ足で歩いていたオレはいい加減腹が立ってその腕を振り解こうとした。
しかしその大きな手は離してくれず、尚更掴む力が増す。
「んなもん決まってんだろ。お前が今の男とやろうとしてた事をするんだ、場所なんて分かりきってる」
「…!なんだよ…、男とヤルのがそんなに気に入った?」
「あ?んなわけねーだろ。俺は今でもゲイは嫌いだ、理解できねえ」
「え!?だったらなんで…!?」
「お前の言う通り、"知って"から堂々と軽蔑してやろうと思ってな。吹っ掛けたのはテメーだ、最後まで付き合え」
"なんて滅茶苦茶な人だ"と思った。
相手の意思を無視して自分の都合を押し付けるなんて…。
でもそんな男の手を本気では振り払えず、のこのことホテルに連れ込まれてるオレはもっと有り得ない…。
「さっさとシャワー浴びてこい。言っとくが今夜は逃がさねえぞ?」
「ッ……!悪いけどオレ、あなたみたいな人はタイプじゃないんだよね。だから他当たってよ」
「はっ、部屋まで付いてきといて何言ってんだ。それに、この前は不満そうな素振りなんか一つも無かったぜ?」
「っあ、あれは…」
「演技だとは言わせねえ。仕事柄、その位見りゃ分かる」
押し迫られる緊張感。
居心地が悪いはずなのに腹の底ではそれを楽しんでいる自分がいた。
「なら…あなたの名前、教えてよ」
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