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「…………」
熱めのシャワーを浴びると少し眠気が覚めた。
そうする必要がオレにはある。
「何なんだよ…」
どうして男と寝るのかその思考回路が知りたいだけの癖に、あえて"興味がある"なんて言われたら余計な可能性を考えてしまう。
わざとそう仕向けて楽しんでるのか?それとも純粋にオレに興味が……。
「っ…ないない。そんなの有り得ない」
きっともっと単純な話だ。裏を返せばバカにしてるってだけの……ただそれだけの事だ。
オレは困惑する頭の中を必死に片付け、何を聞かれても平気だと自分に言い聞かせシャワーを止めた。
体が温まったのかどうかは正直分からない。
「……!御崎さん…?」
思いの外時間が流れていたのかもしれない。
オレが部屋に戻った頃、彼はベッドの中で静かに寝息を立てていた。
本当に自分勝手。
「信じらんね…。ちょっと、何寝てんだよ!?だったらオレ帰るよ?」
「んん……」
「…………。じゃあ、おやす──ッ、あぶな…!なんだよ!?」
別に逃げ出すんじゃないけど帰る口実にはなると思ったオレは起きる気配のない御崎さんに背を向けた。
でも彼は意地でも帰す気がないらしい。
布団の中から伸びた腕はオレを捕まえ、そのままベッドに引きずり込んだ。
「ねみー……」
「…………。」
この人は何なんだろう。本当に理解できない。
そして、"理解できない"という事は裏を返せば"理解したい"という事に繋がると気付いたのは、彼の腕の中でウトウトし始めた時だった。
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