アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
6
-
「ッは…、んぅ…ッ」
貧相な部屋に音楽もない夜。
静まり返った薄暗い室内に響くのは、汗ばんだ肌が繰り返しぶつかる音と荒い息づかい。
そしてオレの啜り啼くような淫らな声。
「イっ…くぅ…ッ」
「出せよ。俺ももう出る……っ」
「ひ…ッぁあああああ…!」
中の敏感なシコリを容赦なく突かれれば腰からゾクッとしたものが駆け上がりオレは身を震わせた。
「あ…ぁ…、ん…ッ…」
「ドライでイッた?さすがにもう出ねーか」
何も出なくても感覚は同じ。いや、敏感になってる分それ以上だ。
「…抜くぞ」
「ッん…まだ…」
「前もそうだったな。ヤルことヤったのにくっつきてーとか、お前女みたいな奴だな」
「……」
睦事の後の甘い雰囲気なんか皆無。
御崎さんはオレの意見なんか気にもせず、膨張が治まりかけたモノをあっさり引き抜いた。
彼はいつもそうだ。
必要最低限の接触以外は全て拒む。
まるでオレ達が今した事を嘘であるかのように…。
「……ねぇ。泊まってく?」
「んー、そうだな。時間も時間だし…だがこのベッドで二人はキツいだろ」
「平気だよ?くっついてれば」
「!なるほど…。お前は余程俺にくっつきたいらしいな」
「嫌ならいいよ…オレ布団敷くから。でも泊まってってくれるよな?」
「わーかった分かった。一緒に寝りゃあいいんだろ?だからそんな捨て猫みたいな目で見るな」
「…!」
捨て猫って…オレ、そんなにひもじい目をしてたんだろうか?
彼に言われるまで全く気付かなかった。
惨めでみすぼらしくていつも空腹で……確かにそうなのかもしれない。
「っあ…」
「!黙ってろよ」
御崎さんに指摘を受けて沈んでいると、静まり返った部屋にケータイの着信音が鳴り響いた。
オレのじゃない。つまり御崎さんのだ。
仕事の電話だろうと思ったオレは無言で頷いたけど、ケータイの画面を見た瞬間彼の表情が少し固くなり嫌な予感がした。
そしてそれは当たってしまう。
「どうした?……そうか、分かった──すぐ家に帰る」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
46 / 82