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「じゃあまた放課後ねぇ〜」
『おー』
クラスが離れているお陰で美咲と別れ、少し身体が身軽になった気がする。
引っ付き回られるのは大の苦手だ、
それも好意のない相手なら尚更。
ローファーから上靴に履き替え、教室へ向かう途中の渡り廊下
「麦子く〜んおはよ〜!」
「はよ」
あいさつ運動でもしてるのかと思うほどの飛び交う挨拶には自分の名前も含まれていて
それを無視して通り過ぎれるわけもなく礼儀として挨拶をし返す。
名前も知らねぇやつに挨拶されたって困るに決まってる、
それに朝っぱらからあんなに騒げる女子の体力が信じられねぇ。
女子ってか弱いもんじゃねぇの普通。
……なんて1年前は思ってたはず、
少なくとも中学は大人しいやつばっかだったが
ここ、羽山(ハヤマ)高校の女子は何かと肉食系?が多いらしい。
少々耳に響く女子の騒ぎ声に聞こえない振りをして
“2-2”と書かれた室名札が段々と視界に入る
目が合うだけで騒がれるのを回避するため大人しく地面と睨めっこをする
あー
上履き、そろそろ洗わねぇとな。
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