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景さんと真麻さん、そして俺の親父の湊(ミナト)の3人は特別仲が良い幼馴染らしく、
高校に上がる前は何度か合ったりしていたけれど、仕事で留守しがちな両親に代わりに多比谷家が面倒を見てくれていて、
本当は高校の3年間も、両親が帰ってくるまで多比谷家に一緒に住めばと誘われてたが
さすがにそこまで無理はさせられねぇからと
俺の意見に対して過保護の両親が考えたのは、
「隣、家建てれば良し。」
片言ながらにそう呑気に言う母親のEmma(エマ)に対し、平然と賛成する親達を見て
余裕がある人間はここまでずば抜けてるのかとしみじみ思った。
「まま、ゆぅちゃんとお風呂だめ?」
「そーいや騒いでたね」
「ちぃが入るならあたしも一緒に入る!」
『パス』
「ちぃはともかく、なっちゃんはもうお姉さんだもん、いくらなんでも……」
「好きにすれば」
「なっ、無責任に言わないでよ〜」
笑って話を聞いてる真麻さん、
やだやだと駄々をこねてる双子に、
まったく興味がないというように食べている麗志。
そんな4人に対して焦りまくってる景さんは大変だなといつも思う。
真麻さんと同様心配性だが、性格は温厚でその内詐欺にでも引っかかるんじゃねぇかってぐらいにお人好しで優しすぎる人。
そんな景さんは今じゃ大手企業の経営会社の社長でテレビや雑誌などメディアに引っ張りだこ。
そんな景さんは家ではエプロンをして家事を楽しんでるなんて知ったら世間は好評しかしねぇと思う。
「幸芽、美味しい?」
『…おいしい、』
そんな景さんや真麻さんに俺は自然と素直になれる。
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