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Side有生、28
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目と胃袋を満足させて、車で孝彰のマンションに帰ってきた。
孝彰も運転するため、お店では二人してフレッシュジュースを飲んでいたから、家に着いて何か飲んでいる。
有生は飲めないので、孝彰がレモンを絞ってハチミツを溶かし、温かいハニーレモンを作ってくれた。
「......美味しい」
実は初めてここに泊まるとゆうことで、玄関に入った時から有生は緊張していた。
ただ遊びに来た時と、この部屋の景色が違う気がしたからだ。
(ちょっと落ち着いた…)
「有生、それ飲んだらお風呂、先にどうぞ」
「あ...うん」
車で帰る途中、神の杜に寄って行くかとゆう話になったけれど、今日は辞める、と有生の方からお願いした。
孝彰の裸を目の前にして、平静でいられる勇気がなかったからだ。
温かい飲み物でホッとした有生は、空になったマグカップを流しに持って行き、
「お風呂行ってきます」
と言って孝彰を見た。
すると何か言いたそうな彼と目が合った。
「...どうしたの?」
「...あ、いや...なんでも。入っておいで」
孝彰に急かされるように、有生はバスルームに行った。
(......孝彰さん、何が言いたかったんだろう)
「ま、いっか。それより、身体めいっぱい綺麗にしないと」
そうサラリと言って、急に恥ずかしくなる。
(今夜どんな事するのだろう…)
1人で練習に励んだ毎日が、思い出される。
一番最後にした時はビックリするくらい、指も入った。
(孝彰さん、驚くかな)
不安でもあり、緊張もしているが、変に楽しみに思う自分もいた。
お風呂から上がると、孝彰は真剣な顔で雑誌を見ていた。
「有生、出たんだ」
「うん、何見てたの?...あれ、珍しいね自分の写真を見てる」
「次の仕事相手の資料、気難しいカメラマンだから、傾向を見ておくようにって、怖ーいボスに言われてね...じゃあ、僕もお風呂入ってくるよ」
「これ、見てていい?」
「いいよ、けど...この写真の僕に惚れないでね」
「はぁ?」
そうポカンとした顔をしていると、チュっと額にキスをして、彼はバスルームに消えた。
「...変なの、どっちも孝彰さんなのに」
孝彰がキスをしたところに手をやりながら、ソファに座って有生は置いていった資料を見はじめた。
(あ...これ、かっこいい...)
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