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Side正嗣、2
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「...はぁ?夏休みあいつの仕事に着いてく?」
「ん、誘われた」
今日もフェロモンを撒き散らしていると聞きつけ、正嗣は有生の様子を見に行くことに。
情報通り、色気だだ漏れで遠くを見つめポーっとする彼がいた。
(神都のやつ、やりすぎだ)
正嗣はイラつく心を抑え込み、彼に話かけると、神都から夏休みの計画を持ちかけられたと話してきた。
(やっぱり言ったのか)
「...あいつ」
(連れてくな、って言ったのに)
「え、なに?」
「いや、何でも...で、ついて行くのか?」
「ん、夏休みはほとんど海外に行ってるって聞くと、寂しいから...行こうかなって」
「会いたくなったら日本に帰ってこさせりゃいいだろう?」
「んー...行かないって言ったら、孝彰さんはそうすると思う。でも嫌なんだ」
「なんでだ?」
「少しでも時間があれば休んで欲しいんだ」
少し照れながら言う有生を見て複雑な思いが交差する。
「お前......」
海外行けないだろう、と言いかけて辞めた。
言ってもムダだと思った。
(忘れてるだろうから...な)
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