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People who loved march kill (うらせん)
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うらたぬきside
たまんない。
俺がこうして殴った時に見せる
センラマンの痛みに耐える顔。
いつの間にか瞳は灰色に曇っていた。
でも俺は気にしない。
だって、殴るのが怖いなんて思わないし
むしろ快感。
センラマンが好きだから、愛してるから
こうやって俺の"殴った跡"(しるし)を
付けて自分のそばに置いてあげる。
そうすれば俺しか考えられないでしょ?
──でも、もう終わりだ。
センラマンの傷の手当てをする。
セ「......っ?!」
そりゃ驚くよな。
手当てを終えてそっと頭を撫でる。
う「......センラマン。今までありがとう。
もう、終わりだよ。」
センラマンは涙を流して俺に手を伸ばす。
俺は冷えきってしまったその手を握る。
...もう、俺の命は少ない。
残りの余命は───1週間。
なぁ、センラ。
この1週間、二人が幸せだった1週間を
どうかやり直さないか?
...なんて、無理だよなぁ。
明日から、俺は入院を始める。
センラマンを連れて防音室の奥のこの部屋から
出てみる。
センラマン、青空に月が見えてるよ。
綺麗だな。
ごめんね、許されないよな。ごめんな...
ずっと愛してたよ。いや、愛してる。
俺は貴方を愛し続けて良いですか?
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