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女の子みたいな名前と、白すぎる肌色、女の子の様な容姿から、
「お前ほんとに男なのかよ?」
「本当は女の子じゃないですかー?」
「こんな奴にレギュラー取られたとか納得出来ない。」
と、ポジションを取られた上級生からはよく苛められていた。
しかし、そんな時は決まって一個下の弟が間に入っては上級生を殴り泣かせていた。
「2度と希のことを悪く言うな。」
思えば最初からおかしいと思っていた。
兄弟で名前呼び、姉の異様な過保護ぶり、弟の異様な執着心…
希を大事にしていると言うよりは、誰にも近づけたくない、話して欲しくない、自分たちのそばを離れて欲しくない、という感じだった。
そんな二人の心情とは裏腹に、希の綺麗な容姿は人目を引き、幼稚な心を持つ子どもだけでなく、大人達もよく群がった。
希は、上級生に苛められていても何も反応しなかった癖に、大人が来ると途端に愛嬌を振りまく。
「おかしな兄弟…」
俺は子どもながらに、3人の異様な関係をそう感じてしまった。
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