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今日もいい天気だ。
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爽やかな空。薄く白い雲。花びらが散って葉桜になりかけている桜の木。
そんな、5月の中頃。
うん、今日もいい天気だ。
「…とゆーワケで!転校生の足立椿ですよろすく!!」
「……」
「……」
「…あはっ」
何これぇぇぇえ!!
シラケてるよめちゃくそシラケてんじゃん!!
ちょっ、みんな白い目で見てくるからね?
そんな見つめられたら椿たん照れちゃうじゃないかぁエヘヘヘヘッ
「あー……足立、おまえもう座れ。あそこの空いてる席でいいから早く座れ」
「ういっす」
センセーのお顔が…顔がもう死んでるよ!せっかくのイケメンフェイス崩れてんよ!!
「足立!さっさと座れ」
「あっ、サーセンサーセン」
てへっ。怒られちったテヘペロリンチョっ
ふむふむ…ほうほう…俺の席は一番後ろか
「よっこいせ、っと」
ええじゃないかええじゃないか!
コレで授業中ホモォ探せるじゃないかぁ!
うん、いい感じ〜!
「ねえねえ、転校生くん」
「何ぞや?」
おっとー?
サラッサラの髪に涼しげな目元、八重歯が覗く薄い唇……きらりと光る黒いピアス…………これまたイケメンなお方で!!
やはりリアルな男子校はいいですなぁ!
「君って………お…」
「お?…おっぱいぱい?」
なんだなんだぁ〜?
もういきなりいじめられフラグ完成か?王道的に?
いいねぇ〜俺、そーゆーの好きじゃないよ!いじめダメ!絶対!
「おもしろいねっ、よかったら友達にならない?」
「は?おもしろいって俺っちが?何故?あっ、お友達ならこちらこそどうぞよろしくお願いしますよ爽やかくん!」
「爽やかくん…?まあいいか。だって君、ずっと独り言してたよ」
独り言って…まじかよ!俺っちマジかよ!!
独り言聞かれるって、それ結構恥ずかしいやつやん!!
あーなるほどだからみんな俺のとこ見つめて…
「違うよ全部声出てるからだよ丸聞こえ」
「……うふっ、」
そっちかよ!
あらやだ恥ずかし…
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