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side拓海
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「……あれ…つっくんまた寝ちゃった………」
結局つっくんは朝教室出てったきりで、お昼時間過ぎても戻ってくることはなかった。
啓太は「どうせ寮にいるんやろ、サボってんねん」とか言って、「……椿に触りたい」ってボヤきながら机に突っ伏してるだけだった。
校内で密かに行われている、抱きたい・抱かれたいランキング。
その抱きたいランキングで堂々の1位を誇る啓太は、はっきりいってただのビッチ。
タイプの人なら誰とでもセックスして、媚を売るのが今までの啓太だった。
だから、こうやって1人の人に執着するのは珍しい。というか、初めてかもしれない。
幼なじみのオレのことでさえ、他よりも仲の良いセフレとしか思っていなかったような人間だから、余計にびっくりした。
…まあ、相手がつっくんだから納得できるけど。
――って、そんなことはどうでもいいんだ。
とにかく、オレは気になったからつっくんの部屋まで行ってみたけどいなくて。屋上行ってもいないし。
それで、他にサボれる場所を考えたところ保健室が思い浮かんで、来てみたらつっくんが寝てた。
保健の先生がいなくてラッキーって思った。
だからつっくんの寝込み襲おうと思ったのに、結構深く寝入ってるらしくて全然起きなかった…
それで、しばらくその天使みたいな寝顔を眺めてから寄り添うようにベッドに入ったんだけど…
ここで、冒頭に戻るわけです。
今、一瞬だけ起きたっぽい。
目は開けなかったけど眉とか動かしてて、それだけの動きなのに何考えてるか丸わかりだった。
重い…とか、眠い…とか、たぶんそのへん。
「…ふふっ、」
それにしてもつっくん、眼鏡外すとだいぶ印象変わるよな…
睫毛は長いし、肌の色は白いし腕とか細い。
綺麗に整えられたキリッとした眉。
ワイシャツの隙間から見えるくっきりと浮き出た鎖骨。
わずかに開いたぷっくりとした唇。
エロい。
そのくせに寝顔に幼さがまだ残っててすっごい可愛い。
こんなのさ、
こんなつっくん見てさ、
理性保てるわけないじゃん。
だから、ごめんつっくん。
次つっくんが起きたら、カラダ、触らせてもらうから。
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