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日常
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「いま用意するね」
膝の上に乗せていた結を抱き上げ、ソファに降ろすとそのままころん。と寝転がって背もたれに顔を埋めてしまった
もう一度頭をなでてから、キッチンに向かう
何を作ろうかなぁ。
冷蔵庫を開けたり、棚を開けたり。何を作るかを頭の中で考えながら目を通していた
「何か食べたいのあるー?」
今作るね。と言っておきながら「何がいい?」なんて聞いてしまう
ソファの端から少しだけ顔を出した結と目が合った
あ、その角度かわいい。
「…朝、言ってたやつ」
ぼそ。と何かを言うとまたソファに顔を埋めてしまった
「朝?…あ!ホットケーキ?」
朝、言ってたやつ。というのは多分今日の朝テレビで取り上げられていたホットケーキのことだろう。
「…凄い」
「食べてみたい?」
「別に食べたい訳ではないけど」
「嘘だ!絶対気になってる!」
「…うるさい」
「材料あるし、お昼食べられそうだったら作ってあげるね」
そういう感じの会話をしていたのをすっかり忘れていた
「ごめん忘れてたー!今から作るね!」
「…ありがと」
そういうとソファから頭を起こして、そのまま立ちあがった
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