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「…終わり」
「やった!完成ー!」
お皿に移して、やっと完成。
「疲れたでしょ。休んでていいよ」
ソファに座った結を確認してからご飯をよそって、テーブルに移動する
「いただきます!」
「…いただきます」
時間をかけて一生懸命作ってくれた野菜炒めの味は美味しかった
食べているだけなのに嬉しくて自然と笑顔になってしまう
でも、箸を持つ結の手は絆創膏が貼ってあったり、少し赤くなっていたりして痛々しい
食べ終わったらちゃんと冷やしてあげないと。
「どー?」
「…普通」
「ふふ。すごく美味しいと思うよ。ありがとね」
「俺料理できる、から…また作る」
どうやらまた作ってくれるらしい。
けれど、手の傷はこれ以上増やしてほしくないので今度お願いする時はサラダだったり、火を使わない料理をお願いすることにしよう
慣れてきたら、また一緒にたくさんの物を作りたい
「ありがとう」
そう言って、野菜炒めをぱくっ。と食べた
「美味しいぃ」
「普通でしょ」
「普通じゃない!美味しいよ!」
もう何故だか美味しいと感じて止まない野菜炒めを、忘れないようにひとくちひとくち大切に食べた
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