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番外編 恋人自慢
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番外編 side鈴
とある日の土曜。
朝目が覚めると結が隣で退屈そうにごろごろと寝返りを打ちながら天井を見ていた
「おはよー」
さらさらのその白い髪に触れて頭を撫でれば、頬をほんのりと赤くさせる
「…おはよ」
朝起きて、一番最初に挨拶できるのが結であること、返事を返してくれること。
忘れがちだけど、そういう何気ないことに幸せをしみじみと感じてしまう
「あのさ」
「どうしたの?」
すりすりと頬を寄せられ、可愛くて思わず抱きしめてしまう
「…あのね」
何だか嬉しそうに何かを教えてくれようとしているのに、中々内容は話してくれない
「何ー?気になる!」
「…知らないかもしれないけど、
昨日の夜、鈴が寝言で俺のこと好きって、言ってた」
恥ずかしいのか、胸に顔を埋めて表情は隠される
もう、なに。
可愛いんだけど。
小さくて、ひんやりと冷えた手をぎゅっと握る
「夢の中でも結のこと大好きなのバレちゃった?」
クスクスと笑えば顔を赤くして、恥ずかしそうに目をきゅっと瞑る
結は最近、恥ずかしいと目を瞑るようになった。
癖だから本人は意識していないんだろうけど、顔を赤くして目を瞑られるとキスしたくなってしまう
「結からの返事はないのー?」
「へ?」
閉じていた黄金色の瞳が開いて、きょとん。と俺を見る
「俺は結がすきー!って言ったんだよ?
結からの返事は?」
「…そんなのないっ」
「ないの?」
少しだけ、しゅん。としてみれば結は慌てた
「…りん、泣かないの」
「泣いちゃう」
もちろん泣かないけどね。
「好きっ…すきだから、…泣かないで」
「すき?」
「うん…一番好き」
「もう、結!俺も好きだよ!」
もう、本当に、かわいい。
背を向けた結を抱き寄せて頭を撫でる。
しばらく撫でていたら、すーすーと寝息が聞こえてきた
昨日は眠れなかったみたいだし、やっと眠れたみたいで良かった。
すこしほっとしつつも、さっきの結の可愛さを思い出しては自分の中に収めておけず想になんの脈略もなく『結が可愛すぎる』とだけ送った
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