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◇◇
枕元の時計が、カチリと音を立てた。
途端に、キィンと耳の奥に不愉快な金属音が響き渡る。肌がぞわりと粟立った。
ギシリとベットが軋む音がして、誰かが自分の身体の上に跨る。
生温かな吐息が、顔を撫でた。嫌な汗が、首筋を伝う。
「ん、っ…」
唇に柔らかな感触を感じた。
それは何度も角度を変えて、確かめるように、唇に押し当てられる。
続いてゆっくりと、ざらざらした感触を持ったものが、口内に侵入してくる。
合間に漏れる吐息ごと、俺の舌はそれに絡め取られて、くちゅくちゅという卑猥な水音と共に、脳を溶かされてゆく。
「…ん、ッ…!」
服が捲りあげられ、肌を直接、生温かな熱を含んださらさらとしたものが撫でた。
それは腹の上を通過し、胸へとゆっくりと上がってくる。ふにふにと確かめるように胸を揉みしだかれ、乳首をきゅうっと摘み上げられて、じんわりと甘い痺れが身体中に広がる。
ーー初めてこの現象に遭遇したのは確か、七歳くらい、つまりは小学校に入りたての頃だったように思う。
確かに触られている感覚はあるのに、実体がないというこの現象は、幼い自分を怖がらせるには、余りに十分すぎるものだった。
それにより、元々あまり妖怪や霊などといった類のものを信じる方ではなかったが、今や誰よりも、信じるようになってしまった。
それらの力を借りる事なしには、この現象は説明しようがないように思えるからだ。
「…ふ、ぁっ……!」
不意打ちでズボンの上から性器を撫でられ、思わず唇から声が漏れた。
慌てて口を手で抑え、ズボンの上から与えられる微弱な刺激に、唇を噛んで耐える。
あんまり大きな声を出すと、隣の部屋で寝ている両親に聞こえてしまうかもしれない。
下着の中にするりと、生温かな熱を持ったものが滑り込んで来る。それは俺のモノをぎゅっと握ると、緩やかに上下に擦り始めた。
「はぁ、っ…ぁ…」
擦られる度、びりびりと、強い快感が押し寄せてくる。びくりと身体が跳ね、だらしなく声が漏れる。
昔は嫌悪感しか感じていなかったのに、今はこの行為に少しの快楽さえ覚えてしまっている自分がおぞましい。
「ん、っは、ぁ…ッ」
段々と、性器を弄るそれは、速さを増していく。
蕩けてしまいそうな程の快楽と、得体の知れないものに身体を弄られているという恐怖。
二つの狭間で揺れながらも、自分の身体は与えられる刺激にびくびくと震えて悦んでいる。
「ん……っあ、ぁ…!」
ぱちん、と何かが弾けるような感覚と共に、目の前が真っ白になった。
痺れるような強い快感が全身に広がり、一拍遅れて、性器から白濁が飛び散る。
けれど実際には、これは感覚だけで、精子は出ていないらしかった。射精感は確かにあるのだが、あとで確認してみると、いつもベッドは全く汚れていないのだ。
とはいえ、射精した後は、同じように脱力感や倦怠感といったものに襲われる。
一体どういうメカニズムなのだろうかと考えてしまうが、きっとこれも、一種の超常現象のようなものなのだろう。
「ッふ、ぁあ…っ⁉︎」
なんて考えていれば、後孔に細いものが差し込まれて、思わず女の子みたいな甲高い声が出てしまった。
慌てて口を抑えるけれど、もう遅い。どうか両親に聞こえてませんようにと祈りながら、目を閉じて、必死に声を押し殺そうとする。
そんな俺を嘲笑うかのように、ナカに挿し込まれるなりそれは、狙い澄ましたかのように、ある一点を探り当て、ぐっと擦り上げた。
びり、っと身体を強い電流が貫いた。瞼の裏で白い光が瞬いて、頭が一瞬真っ白になる。
「やっ、ぁあ…ッ」
抗うことの出来ない快楽の渦に、引き込まれていく。
擦り上げたり、はたまたくるくると円を描いてみたり。ナカで轟くモノは、俺の性感など全部知り尽くしているかのように、とても巧みに動く。
もうすっかり後ろからの快感を刷り込まれてしまっている身体は、刺激される度、びくびくと震えて、もっともっとと強請る。
醜いくらい欲望に正直な自分に嫌気がさすけれど、我慢なんて出来そうになかった。
ようやく穴に、待ち侘びていたものがあてがわれた瞬間、胸がどくんと高鳴った。
急く心に呼応するように、息もつかせず、大きくて太いものが、質量感を伴ってナカに入ってくる。
「ーーい、ッ…あぁ、ん…!」
一気に身体を貫かれ、その衝撃で頭が真っ白になり、俺は呆気なく達してしまった。
肩で息をしながら、残る余韻に浸ろうとするけれど、それを許さないように、ナカに挿し込まれた巨大なモノは動き始める。
「…あっ、や、ぁあ…っ」
突かれる度、トびそうなくらいの快楽が襲ってくる。
もう何も考えることが出来なかった。
ただ、与えられる愉楽に溺れ、喘ぐだけの人形と化していた。
「…っも、だめ……や、あッ…」
ぱちゅん、と際奥を突かれ、ぶるりと身体が震えた。
瞼の裏に火花が散って、モノを挿し込まれた穴が、きゅうっと締まる。
「や、ん、ぁあああ…ッ!」
自分の、上擦った声が聞こえた瞬間、中にどぷっと欲が放出されたのを感じた。
断続的にやってくる酷い快楽の渦の中、俺はそこで、意識を手放した。
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