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公爵、出会す
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「なんなんだ、あいつ。急に追い出しやがって。」
公爵は王から部屋を追い出されてしまった事に腹を立てていた。
「おい、リンドバーグ。俺は今腹が立っている。この苛立ちを収めるにはどうすればいいだろうか。」
「はぁ、そうですね。では折角城まで来たのですから、第2王妃様の薔薇園にでも足を運ばれてみてはいかがですか?」
マーク様の母上である第2王妃の薔薇園は、この国だけでなく他国からも美しいと評判高い。
城の中にある為国民がその薔薇を見る事はめったにないが、3年前の建国記念日では1500周年という事で特別に薔薇園が開放されたこともあった。
「そうだな、久しぶりに行ってみるか。」
公爵の足は花園へ向かう。
公爵は知らなかった。
いや、突然の訪問に知らせる暇もなかったのだ。
今日は何人たりとも薔薇園に近づいてはならないという事を。
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