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公爵、出会す
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公爵が薔薇園に向かうと、既に誰かが来ていたようで楽しそうな話し声が聞こえてきた。
「誰かいるようだな。」
「そのようですね。」
誰かいては気が休まらないか、そう思って引き返そうとした公爵だったが、薔薇園にいた人物を見て立ち止まった。
「あれは…マーク様か?」
そう、そこに居たのは公爵のお目当ての人物。
そしてそのそばに居たのは、まだ1度も見た事のない、あのマーク様に引けを取らない美貌を持ち備えた可憐な少年であった。
「おい、リンドバーグ。あの少年は誰だ?」
公爵はその少年に目を奪われた。
その横では、マーク様が見たこともないような甘い表情で微笑んでいる。
「さぁ、1度も見たことがありませんね。マーク様のお客でしょうか。」
リンドバーグも同じく少年を見つめていた。
もしや、彼が噂のマーク様の婚約者なのだろうか。
まさかとは思うが、2人の甘い雰囲気を見ていると恋人同士だとしか思えなかった。
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